那須町の幼稚園では20日、園児向けの雅楽のコンサートが開かれ、子どもたちが楽しく日本古来の音楽文化に親しみました。

コンサートは、那須町出身の石田多朗さんと京都出身のオオルタイチさんの二人の音楽家を中心に2年前に立ち上がった雅楽プロジェクト「どんぶらこ」が初めて開きました。

日舞を披露するステージを持つ那須みふじ幼稚園で、38人の園児を前に演奏を披露。東京を拠点に演奏活動する「伶楽舎」のメンバー4人と、楽器の仕組みからやさしくレクチャーすると、子どもたちは歓声を挙げたり驚いたりと興味津々です。雅楽器の伴奏で歌うオリジナル曲「臍帯」も披露されました。

1975年にできた幼稚園は、様々な芸術文化に触れるカリキュラムを実践しています。コンサートの中では、雅楽では「スキップ」をどのように行うのかなど、子どもたちが楽しめるコーナーもふんだんに盛り込まれました。

普段聞きなれない音楽でも生音の迫力は子どもたちを圧倒し、「耳に響いた」という声が実際にあがるほど、日本の伝統文化は小さな体に大きく受け入れられたようです。