師走の京都でタスキをつなぐ全国高校駅伝の特集です。

男子は7つの区間、合わせて42・195キロで争われます。

経験豊富な監督のもと5年ぶりに都大路の切符をつかんだ佐野日大です。

11月3日の栃木県予選。那須拓陽と佐野日大、1位と2位が激しく入れ替わるデッドヒートを繰り広げたレース。優勝争いは残り5キロ、最終7区にたくされると1年生の大島選手が逆転し、佐野日大が5年ぶりの全国切符をつかみました。

陸上部は13人と少数精鋭。故障者を出さないために日ごろから量より質を重視した練習に取り組んでいる佐野日大。指導するのは2020年に就任したばかりの岩本照暢監督です。

福岡の八幡大附属高校、現在の九州国際大附属高校で1年生だったときに全国高校駅伝に出場し準優勝。さらに日本大学では4年連続で箱根駅伝出場し、2年と4年の時に準優勝。卒業後は実業団で選手やコーチとして活躍しました。

フォームを意識した走りなど、その豊富な経験を選手たちに惜しみなく伝えています。

双子の山口兄弟です。キャプテンで弟の聡太選手。メガネをかける兄の彰太選手。この2人がチームを引っ張ります。

練習のときもペアを組みお互いの存在がいい刺激になっているようです。1年生ながら県予選でアンカーを務めた大島福選手は抜群の安定感を誇ります。将来、トラック競技でオリンピック代表を目指している大島選手。高い目標が強さの源だといいます。

チームワークが抜群のことしのチーム。監督として初めての都大路に臨む岩本監督は全国で上位争いができるところまできているといいます。佐野日大の過去の最高順位10位の更新。さらに栃木県勢過去最高タイムの2時間5分41秒の更新と最高順位6位を上回ること。これらを目標に万全のコンディションで都大路を駆け抜けます。

全国高校駅伝は12月25日に京都市で行われます。栃木県からは女子が宇都宮文星女子、男子は佐野日大が出場します。