栃木県内では今週、新型コロナウイルスの新規感染者が初めて2日連続で3千人を超えるなど感染の拡大が続いています。

これからクリスマスや年末年始など人出が増える時期を迎えるにあたり、私たち県民はどのような注意が必要か医療関係者に聞きました。

自治医科大学・森澤雄司医師「過剰に行動制限かける必要ない。高齢者や基礎疾患ある人たちのためウイルスを広げないような配慮必要」

下野市の自治医科大学附属病院の森澤雄司医師は、第8波における急激な感染拡大の要因をこう分析しています。

森澤雄司医師「行動規制の緩和とワクチンの効果切れるタイミングがちょうど重なったことが要因か」

県内の病床使用率は、15日時点で67.2%、重症病床使用率は19.6%です。しかし実際の医療現場は、数字以上に厳しい状況になってきています。森澤医師の病院では、現在コロナの重症患者は入院していないものの、コロナ病床は8割以上が埋まっているということです。

年末年始、家族や友人と一緒に過ごす際の感染対策。森澤医師は改めてその意味について考えてほしいと話しています。

森澤雄司医師「なぜマスクや黙食が必要か理解してほしい。一人で部屋で過ごすときはずっと窓開けておく必要ないなど、感染対策の意味を考えると暮らしやすくなる。」