栃木県は15日、大田原市で見つかった死んだ野生のオオハクチョウ1羽から鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出たと発表しました。

県によりますと今月9日、大田原市内の田んぼで死んだオオハクチョウ1羽が見つかりました。

県が行った簡易検査では陰性でしたが、その後、国立環境研究所で遺伝子検査を行ったところ鳥インフルエンザの陽性反応が確認されました。

今後、研究所でさらに詳しい検査をして、致死率の高い高病原性の鳥インフルエンザかどうかを確認するということです。

これを受けて県はオオハクチョウが見つかった10キロ圏内にある1万羽以上を飼育する養鶏場1件に聞き取り調査をしましたが、異常はないということです。

県は今後、現場周辺での野鳥の監視を強化するほか県内すべての養鶏場に消毒の徹底など注意喚起を行います。

県は感染した鳥との密な接触がなければ、人には感染しないとして、冷静な行動を呼びかけています。

死んだ野鳥などを見つけた場合は、県の環境森林事務所などに連絡してほしいとしています。