師走の京都で一本のタスキをつなぐ全国高校駅伝が25日に迫りました。今年、栃木県代表として女子が宇都宮文星女子男子は佐野日大が出場します。

5つの区間、合わせて21・0975キロで争われる女子の宇都宮文星女子です。3年連続で都大路に挑みます。

今年の栃木県予選。宇都宮文星女子が序盤から積極的な走りを見せます。

1区から一度も首位を譲らず全ての区間で区間賞。貫録を見せた宇都宮文星女子が2位に3分12秒差の1時間12分3秒のタイムで3連覇を果たしました。

チームのエースは3年の山田未唯選手。去年のインターハイは新型コロナウイルスの濃厚接触者になり大会の欠場を余儀なくされる苦い経験をしました。

卒業後は全日本大学女子駅伝で史上初の6連覇を成し遂げた名城大学への進学が決まっていてます。

最後の都大路、納得のいくレースをして今後につなげます。

その山田選手を目標に日々トレーニングに励んでいるのは2年生の深澤雫月選手。10月の記録会で3千メートル9分15秒71と渋井陽子さんに次ぐ栃木県歴代2位の記録をたたき出しました。

大田原中出身の深澤選手。現在は親元を離れ寮生活を送っています。

チームには双子の選手がいます。深澤選手と同じ大田原中出身で姉の渡邊奈菜選手と妹の渡邊怜菜選手です。姉の奈菜選手は6月に右アキレス腱断裂の大けがをしてしまいました。来年4月の復帰に向けてリハビリを続けていますが妹の怜奈選手は姉のけがをきっかけに大きく成長したといいます。都大路では姉の分までと涙を見せて活躍を誓いました。

過去2年の宇都宮文星女子の全国大会での成績はおととしが19位、去年が18位でした。都大路では3年連続で20位以内に入ったチームは県内にまだいません。栃木県勢の最高タイムと最高順位は2014年に白鷗大足利が出した1時間9分59秒の13位。その壁を越えるために序盤から積極的なレースを仕掛けます。

全国高校駅伝は今月25日に京都市で行われますが主催者は15日、エントリー選手全員が出席する大会前日の開会式を3年ぶりに実施すると発表しました。