Microsoftはこのほど、Windows 10向けに定例外の更新プログラム「KB5020683」をリリースした。この更新プログラムは「アウトオブボックス エクスペリエンス(OOBE)」を改善するためのものとされており、具体的には初期セットアップ時にWindows 11へのアップデートを提案するオプションが提示されるようになるという。

KB5020683: Windows 10 バージョン 2004、20H2、21H1、21H2、22H2 の既定のエクスペリエンス更新プログラム: 2022 年 11 月 30 日 - Microsoft サポート

KB5020683: Windows 10 バージョン 2004、20H2、21H1、21H2、22H2 の既定のエクスペリエンス更新プログラム: 2022 年 11 月 30 日 - Microsoft サポート

KB5020683の適用対象となるWindowsのバージョンは以下のとおり。いずれもHomeおよびProfessionalエディションのみで、かつ、2020年11月の定例更新プログラムである「KB4586781」が適用されている必要があるという。

Windows 10バージョン 2004

Windows 10バージョン 20H2

Windows 10バージョン 21H1

Windows 10バージョン 21H2

Windows 10バージョン 22H2

Microsoftが2021年10月にWindows 11から1年以上が経過しているが、Windows 10からの移行は同社が期待していたほどスムーズに進んでいないようだ。そのため、MicrosoftではユーザーのWindows 11へのアップデートを促進するための方法を模索しており、KB5020683はその試みの一環とみられる。

KB5020683は、Windows 10のOOBEプロセス、すなわちOSの初期セットアップ時にインターネットに接続されていれば自動的に適用される。KB5020683が適用されたPCでは、セットアップの際にWindows 11へのアップデートを実施するオプションが提示されるようになる。このオプションを使用することで、ユーザはWindows 10をインストールする代わりに、直接Windows 11をインストールできるようになる。