Twitterを買収したイーロン・マスク氏は、月額1200円で認証済みバッジが買えるTwitter Blueをリリースしました。しかし、これにより「認証済みバッジを購入したなりすましアカウント」が急増したため、TwitterはTwitter Blueを一時停止しています。マスク氏は悪質ななりすましアカウントがTwitter上からいなくなるまでTwitter Blueの販売を再開しないと従業員に説明していたのですが、間もなく販売再開となるようで、これに伴い認証済みバッジの仕様も変更されることが明らかになっています。

Elon Musk says Twitter will manually verify accounts again - The Verge

https://www.theverge.com/2022/11/25/23477550/twitter-manual-verification-blue-checkmark-gold-grey

Twitterを買収したマスク氏は、収益改善のための新たな一手としてアカウント名の横に表示される認証済みバッジ(青色のチェックマーク)を月額1200円で誰でも取得可能になる新しいTwitter Blueをリリースしました。

しかし、認証済みバッジはこれまでアカウントが企業や政府、著名人が運営するアカウントが本物か否かを判断するためのわかりやすい目印となっていたため、誰でも認証済みバッジを購入できるようになったことで、「認証済みバッジを購入したなりすましアカウント」が急増。これにより、一部の広告代理店は顧客に対して「Twitterへの広告出稿の停止すること」を推奨する事態にまで発展しました。

Twitterが認証済みバッジを購入可能にしたことで公式になりすました偽アカウントが大量発生中 - GIGAZINE



Twitterは広告が主な収入源であるため、なりすましアカウントによる悪質なツイートが増加し、多くの広告主が離れたことを受け、すぐに認証済みバッジを買えるTwitter Blueの配布を一時停止。その後、マスク氏は悪質ななりすましアカウントがTwitter上からいなくなるまでTwitter Blueを再開しないと社員に約束しています。

イーロン・マスクがTwitterで悪質な「なりすましアカウント」が止まるまで有料で認証済みバッジを配布するTwitter Blueを再開しないと社員に発言 - GIGAZINE



なお、マスク氏はTwitter Blueを通じて認証済みバッジを誰でも購入できるようにする前の段階で、Twitterの従業員から「認証済みバッジの有料化が悪用される可能性を警告するレポート」を提出されていたものの、これを無視してTwitter Blueをリリースしていたことが明らかになっています。

Twitterの「認証済みバッジの有料化」が悪用される可能性のレポートをイーロン・マスクは無視していた - GIGAZINE



そんなマスク氏が、11月25日に自身のアカウントで「遅れて申し訳ありません。来週の金曜日(12月2日)に認証済みバッジの配布を暫定的に再開します。認証済みバッジは企業アカウントは金色のチェックマーク、政府アカウントは灰色のチェックマーク、個人のアカウントは有名人かどうかに関係なく青色のチェックマークで表されることとなり、すべてのアカウントはチェックマークが有効になる前に手動で確認が行われることとなります。これは痛いけど必要なことです」とツイートし、認証済みバッジが買えるTwitter Blueを12月2日に再開すると発表しました。





マスク氏はTwitter Blueを一時停止した際に、「個人と組織で異なる色のチェックマークを使用することになるでしょう」と発言していたのですが、12月2日に販売再開となる認証済みバッジでは、個人アカウントが青色、企業アカウントが金色、政府関連のアカウントが灰色で表示されるようになる模様。





さらに、個人アカウントで表示される認証済みバッジは、著名人のアカウントかどうかに関係なく青色で表示されることについて、マスク氏は「『著名人』か否かの線引きは主観的であるため、検証された個人のアカウントに配布される認証済みバッジはすべて青色になります。ただし、個人アカウントの持ち主が企業に属していることが確認された場合、その組織に所属していることを示す二次的な小さなロゴが配布されます。詳細は来週報告します」とツイートしています。