11月12日、立憲民主党枝野幸男前代表が、さいたま市内でおこなった講演で、2021年の衆院選で「消費税の減税」を公約にしたことについて「間違いだった」と話したと報じられた。

 枝野氏は、立憲民主党の代表だった2021年10月末の衆院選で、新型コロナウイルス禍への対応として「時限的な5%への消費税減税」を掲げていた。しかしながら、介護や子育てに支援をおこなうと言いつつ、一方で減税を訴える姿勢について「有権者はどっちを目指すのかわからなくなる。混乱させてしまった」と反省。さらに「消費税減税で(選挙に)勝てるんだったら、とっくの昔に社民党政権ができている」とまで述べた。

 この枝野氏の発言に対し、SNSが紛糾している。

立憲民主党の衆議院議員の皆さんは、消費税減税の共通公約を前提に、他の野党の支援も得て当選しているんですよね。》

《立憲が議席を減らした原因はそこじゃない》

《枝野氏は何を言っているのだ?》

《消費税減税は、票のためじゃない。》

「枝野さんは、10月に自身のYouTubeチャンネルでも、消費税減税について『政治的に間違いだった』と発言し、議論になりました。その後、現代表の泉健太氏は『党内において、それぞれの議員が自分の考え方というのは当然、持っている』として、枝野さんの発言は立憲民主党としての見解ではないとしました。

 しかし、公約を掲げて当選して議員を務めている人間が、公約を反故にするような発言をしたという意見は根強いです。消費税に代わる財源が提案できていない点に、立憲民主党の限界を指摘する声も出ています」(政治担当記者)

 少なくとも、公約を信じて枝野氏に投票した人たちには、裏切りにしか聞こえない発言だろう。