ギリシャ向け最新フリゲートの1番艦が進水 軍用ドローンの遠隔操作も 仏ナーバルG
フリゲートの海外輸出に向けて順調に発進です。
2024年に引き渡し予定
フランス国営企業が建造した新型フリゲート「FDI」イメージ(画像:ナーバル・グループ)
フランスの国営造船企業「ナーバル・グループ」は2022年11月7日(月)、ギリシャ政府向けに建造された新型フリゲートが進水式を迎えたことを明らかにしました。
今回進水したのは、もともとフランス海軍向けに納入されていた次世代の「アミラル・ロナルク級」中型フリゲート(FDI:防衛・介入フリゲート)をタイプシップに小改良を加えたもの。排水量は4500トン級で、全長122m、全幅18m、最大速度27ノット(50km/h)、153人乗りです。
今後、各種艤装を施したのち、最初の海上公試を2023年に行い、翌2024年に引き渡しする予定です。なお、2030年までに残る4隻も引き渡しされます。
FDIはデジタル時代に対応したさまざまな設備を有し、ヘリコプターやUAV(無人航空機)などとリンク可能であるほか、サイバー攻撃に対しても強固といいます。火力としては、艦隊防空用の中射程対空ミサイル「アスター30」や最新鋭の艦対艦ミサイル「エグゾセNM40」ブロック3Cなども搭載するようで、それらシステムの技術についてもギリシャに供給するとしています。