アウトドアから街中まで使えるハードシェルジャケット5選!洗濯方法も教えます
近年、アウトドアウェアをコーディネートに取り入れた“アウトドアMIX”スタイルが人気です。
機能性が高いアウトドアウェアは、急な天候不良の際にも活躍してくれるため、アウトドアシーンだけでなくタウンシーンでも大活躍します。
なかでも秋~冬シーズンに役立つのが“ハードシェルジャケット”。生地も軽く動きやすいうえに、防水性・はっ水性もしっかりと兼ね備えています。
また、“大人顔”なマットな風合いが、普段のおしゃれを格上げしてくれるので、タウンユースにもぴったりなんです。
今回は、ハードシェルジャケットの特徴やサイズの選び方、さらには“洗濯マスター”によるハードシェルジャケットの洗濯方法まで徹底解説していきます。
秋冬のアウトドアMIXスタイルに最適!流行のハードシェルジャケットって何?
ハードシェルジャケットは、登山やスキーなど厳しい環境の中でも耐えられる機能性を持ったアウトドアジャケットのこと。
一般的な雨具、レインウェア、ソフトシェルジャケットと比較して防水性や透湿性、はっ水性に優れているものもあるため、街中で突然降られる雨程度であれば簡単にしのいでくれます。
また、登山時を想定しているので、硬く丈夫な生地が使われているものが多いのも大きな特徴。
通常のジャケットと比較すると伸縮性には劣りますが、耐久性も優れているため使用頻度が高くても長持ちするのが特徴です。
サイズ感が決め手!ハードシェルジャケットの選び方を解説
高い防水性、透湿性で雨風をしのいでくれるハードシェルジャケットですが、保温能力に長けているわけではありません。そのため、インナーにロンTやスウェットシャツ、パーカーなどを重ね着するのが一般的。
ジャストサイズのハードシェルジャケットを選んでしまうと、着膨れしてしまいがち。さらにコーディネートの幅も狭くなってしまうため、少し大きめの余裕があるサイズを選ぶのがおすすめ。
袖丈は手首が少し隠れるくらい、中に1~2枚着込んでもきつくならないくらいを目安に選んでみてください。
また、ハードシェルジャケットは機能性ごとに価格も変わってきます。ゴアテックスなど本格的なアウトドア向けの高い防水性やはっ水性、透湿性のある商品はその分価格も高くなる傾向があります。
ご自身の使用頻度やシーンに合わせて、機能面に求めるスペックを考えると良いかもしれませんね。
2022年秋冬おすすめのハードシェルジャケット5選
秋にはサラッと1枚で、冬には重ね着することで多種多様なコーディネートを楽しめるハードシェルジャケット。2022年の秋冬シーズンも多数の新作商品が発売されます。
①デサント/【ALL MOUNTAIN】AMTゴアテックス3層防水シェルジャケット
AMTゴアテックス3層防水シェルジャケット:71,500円(税込)
ゴアテックスの3層生地を使用することで防水性能と機能性を併せ持った、タウンユースにも最適な防水ジャケット。パックパックを担いだ際にも使用しやすいよう、左右ラージ止水ファスナーポケットを配置。
ポケット内部に細かなレーザーカットホールを施すことで、衣服内のムレを軽減してくれます。
また、衣服内の温度が上昇した際には、腕下から脇にかけて配置されたベンチレーションを開くことで、換気ができる設計になっています。
[こんな人におすすめ]
防水性が高く快適に着られるので、登山やキャンプ、日常着として着用できる汎用性の高い一品。少し肌寒い時期にもサラッと羽織れる利便性があります。
②デサント/エピックシェル ゴアテックス撥水インフィニウムジャケット
エピックシェル ゴアテックス撥水インフィニウムジャケット:27,500円(税込)
表地には通常のはっ水よりも耐久性の高い、超はっ水用素材のEPICを採用した高機能ハードシェルジャケット。
前身、後身裏には防風透湿素材のゴアテックス インフィニアムを用いることで、防風性を強化しながらムレを軽減し、衣類内の環境を快適に保つことができます。
また、フロントラージポケットを採用することで、バックパック使用時にも使いやすいデザインになっています。
[こんな人におすすめ]
山と街でシームレスに着られるデザインのハードシェルジャケット。従来のゴアテックスのアイテムより軽量でしなやかな着心地があるので、より快適に過ごしたい方におすすめ。
③デサント オルテライン/ゴアテックスパックライト アクティブシェルジャケット
ゴアテックスパックライト アクティブシェルジャケット:60,500円(税込)
高度な防水透湿性と軽量性を備えたゴアテックスパックライト®を採用。透湿性、防水性・防風性を兼ね備えながらも、軽さやコンパクト性に加え適度なストレッチ性も保持。
袖口には雨に濡れてもホールド力を保つ、フィット性に優れた“ブロックフィットアジャスター”を装備。毎日を快適に過ごす、デイリーユースにも最適なハードシェルジャケットに仕上がっています。
[こんな人におすすめ]
都市生活ではオーバースペックと言えるほどの機能を装備しています。とにかくハイスペックなハードシェルジャケットが欲しいという方におすすめ。
④デサント/【ALL MOUNTAIN】ゴアテックスパックライト防水ジャケット
ゴアテックスパックライト防水ジャケット:36,300円(税込)
素材に、軽量さが特徴のゴアテックスパックライトを使用した防水ジャケット。フードまわりと裾まわりはコードアジャスターで調整できます。
フラシ仕様の左右止水ファスナー胸ポケット、左右ハンドウォーマーポケットがあるので小物類の収納力も十分でしょう。
さらに、フロントファスナーはダブルジップ仕様なのでインナーをチラ見せしたりと、レイヤードコーデを楽しめます。
一方、同素材のパンツもあるのでセットアップで着用可能。
[こんな人におすすめ]
今回紹介しているゴアテックスアイテムのなかで一番リーズナブル! とにかく価格を抑えてハードシェルジャケットを手にしたい方にはおすすめです。
⑤デサント オルテライン/ハードシェルジャケット“クレアス”(レディース)
ハードシェルジャケット“クレアス”:48,400円(税込)
上記で紹介しているデサント オルテライン「ハードシェルジャケット“クレアス”」のレディース版。生地には「ENTRANT® WINDTIGHT NYLON 3L」を採用し、デサント独自の“デュアルジップベンチレーションシステム”も装備。
このシステムは、2列のフロントジッパー間に配置されたメッシュ生地により、外気を取り込み衣服内にこもりやすい不快な熱や湿気を逃がすことが可能となっています。
また、フードへの水たまりを防ぐ“パラフードシステム”を採用することで、雨などの悪天候下での着用にも考慮。
[こんな人におすすめ]
抜群の機能性だけでなく、裾を絞ってフィット感の調整ができます。秋冬のタウンユースに最適、おしゃれを楽しみたい女性におすすめなハードシェルジャケット。
これさえ覚えておけばOK!自宅で簡単にできるハードシェルジャケットの洗濯方法を専門家が解説
秋冬で使用するアウターの悩みとして多く挙げられるのが洗濯方法。
特にハードシェルジャケットのようにアクティブなシーンで使用する場合、それなりに汚れが付いてしまうものですが毎回クリーニングに出すのは面倒ですよね。
そこで今回、洗濯の知識が豊富なGetNavi web編集部員に、ハードシェルジャケットの簡単な洗濯方法を教わりました。
GetNavi web編集部員:一篠 徹さん
衣類メーカーでの勤務経験から、洗濯の奥深さに目覚めた洗濯マニア。編集部内では“ランドリースペシャリスト”の愛称で親しまれている。
「ハードシェルジャケットは着用したときの汚れや、洗濯の回数によって、はっ水力が落ちてしまいます。
なるべくならば丸洗いしないほうが良いというのが大前提ですが、ハードシェルジャケットに付着した雨や雪や泥をそのまま放置しておくと、品質の劣化、性能低下につながります。
雨や雪や泥にはさまざまな成分が含まれており、それらが生地を阻害してはっ水性などを低下させてしまいます。
定期的な洗濯はそれらの汚れを取り去ってくれるので、汚れの度合いと種類に応じて適切な方法で洗濯するのがベストです。」(一篠さん)
↑洗濯表示マーク(デサント オルテライン「ハードシェルジャケット“クレアス”」のもの)
「どんな衣料品でも同じなのですが、まずは裏地に付いているタグでどんな洗い方ができるのかを確認しましょう。
上記のタグは左から『手洗い(40℃限度)』『漂白NG』『タンブル乾燥NG』『吊り干し(日陰)』『アイロンNG』『ドライクリーニング(NG)』『ウェットクリーニング可』の表記が付いていますので、基本的にはぬるま湯での手洗いがおすすめ。
どうしても洗濯機を使うのであれば、“デリケートコース”のような機能を用いてハードシェルジャケット単体を洗濯ネットに入れて洗うようにしましょう。」(一篠さん)
↑手首や首まわりなどは洗剤を布に付けて直接洗うことで、丸洗いよりも効果的に汚れを落とすことができる。
「まず、ジャケット全体に付いた土埃などの軽い汚れの場合は、シャワーなどで軽く洗い流すだけで問題ありません。しかし、衣類で最も汚れやすいのが肌と直接触れている部分です。
ジャケットの場合、手首や首まわり。こういった人間の皮脂による『脂溶性の汚れ』は直接洗剤を付けて洗い流すのがベストです。
薄めた中性洗剤を布に染み込ませて、軽くポンポンと叩くように洗った後、水で濡らした布で再度叩いて洗剤を抜いていくだけでOK。
こういった部分的な洗濯のほうが、丸洗いよりも効果的に汚れを洗い流すことができるんです。」(一篠さん)
↑手洗いの際はまず、衣類のファスナーやポケット類をすべて閉めるのが基本。「余計な摩擦を加えないことが大切です」と一條さん。
「一方、全体的に汚れや匂いが気になる場合は、丸ごと手洗いしてあげるのがベストです。まず、ジャケットに付いているファスナーやポケット類をすべて閉めて、畳んだ状態にしてから洗濯ネットに入れます。
その後、水を張ったタライに洗剤を入れて10~20秒ほど軽く押し洗いした後に、洗濯機ですすぎ・脱水も弱めに。そして吊り干しでしっかりと乾かして終了です。
ポイントは、あまり強くこすらないこと。生地が擦れることではっ水性が失われてしまうので、できるだけ優しく押すことを意識してみてください。それだけでも十分汚れは落ちるはず。
ご家庭にタライがない場合は、洗面台のシンクを代用してもOKです!」(一篠さん)
↑はっ水衣料用の洗剤はドラッグストアなどでは販売していないため、アウトドアショップなどで購入するのがおすすめ。
「ハードシェルジャケットのような、はっ水性のある衣料を洗濯する場合は、はっ水衣料用の洗剤を使うことで劣化を遅らせる効果が期待できます。
糸の密度を用いたはっ水機能、ゴアテックスのような特殊な防水処理を施したはっ水機能など、いろいろな種類の衣類がありますので、洗剤を選ぶ際はまずは自身の衣類に合った洗剤を店員さんに聞いてみるのが良いでしょう。
また、『あまり雨をはじかなくなってきたな』と感じてきた際には、クリーニング店でのはっ水性加工がおすすめです。」(一篠さん)
撮影/我妻慶一
文/マイヒーロー