「のぞみ12本ダイヤ」で大量輸送へ 年末年始の新幹線「1日416本」へ増発
数分おきに「のぞみ」がホームへやってきます。
極限まで高頻度運転を実現
東海道新幹線「のぞみ」などに使われているN700A(2018年3月、恵 知仁撮影)。
JR東海は2022年10月21日、冬の運転計画を発表。その中で、新幹線「のぞみ」を大増発し、年末年始は「1時間あたり12本運転」体制にするとしています。
「のぞみ12本ダイヤ」は2020年3月のダイヤ改正で可能となった運行体制です。700系新幹線が引退したことで、全車両が最高速度285km/hに統一され、より多くの列車を走らせることができるようになりました。
華々しく始まった「のぞみ12本ダイヤ」ですが、折しもコロナ禍の直撃により、需要そのものが減退。実際に効果を発揮するのはその年のお盆シーズンでした。2022年は社会の緩和ムードにより、GW、お盆に順次実施されています。
今回の年末年始でも、ダイヤをフル活用して大量輸送を図ります。緊急事態宣言の発令時は1日最少296本となっていた新幹線は、今冬は340本、年末年始416本まで増強される予定です。
単純計算で5分に1本の間隔でやってくる「のぞみ」。東京駅での折り返しも6本のホームをフル活用して秒単位で行われ、途中駅でも「前の電車が発車し終わる前に、向かいの番線に次の電車が入線する」などの工夫で、高密度運転をさばいています。