成城学園前〜世田谷通り「砧・大蔵地区」にワゴン交通運行へ バス空白地帯の救済
駅に近いけれど、歩くと遠い、不便な地域でした。
来年春から運行開始予定
オンデマンド交通に使われるワゴンのイメージ(画像:写真AC)。
東京都世田谷区は2022年10月21日(金)、世田谷通りから小田急にかけての「砧地区」にオンデマンド交通を実証運行するとし、事業者の募集を開始しました。運行期間は、2023年5月から2024年3月までの予定です。
砧地区では、成城学園前駅を起点として、世田谷通りに東急バスと小田急バスが渋谷方面行きなどの路線を運行していますが、そこから小田急の線路までの住宅地内はまったくバス路線が走っていません。地区内には水道道路が走っており、重交通用の道路が敷設できない事情もあり、狭隘な路地がひしめきあっています。
区では鉄道駅から500m、既存バス停から200m以上離れたエリアを「公共交通不便地域」とし、対策を進めています。これまで宇奈根地区や玉堤地区をはじめ、10路線がコミュニティバスとして運行開始。今回、この砧地区でも取り組みが行われます。
仕様書によると、運行地域はおもに砧1〜8丁目、大蔵1〜3丁目の区域。定員11人未満のワゴン車両を使用し、乗降予約状況に応じて、走行ルートを自動選定し運行します。地域内に34か所の乗降地点が想定されています。
運行は月・水・金曜日の朝8時半から夕方18時まで。事前予約制で、運賃は70歳以上100円、小学生150円、それ以外300円。交通系ICカードも使用可です。