日本最古の営業用SLがついに引退です。

数を減らす蒸気機関車


今年100歳を迎える58654号機(画像:写真AC)。

 JR九州は2022年10月24日(月)、熊本〜鳥栖間で運転されている、蒸気機関車の観光列車「SL人吉」について、2024年3月頃をもって運転終了とすると発表しました。

 これは、使用している蒸気機関車「58654号機」が車齢100年を越え、部品の調達や技術者の確保など、メンテナンス体制に限界が来ていることが理由です。

 58654号機は1922(大正11)年に運用開始。九州各所で活躍したあと、1975(昭和50)年に引退し、人吉市で保存車両となっていました。1988(昭和63)年に「SLあそBOY」「SL人吉」として復活を遂げ、その後も長年観光客車の牽引を続けていました。

 11月18日は「百歳記念イベント」が開催され、熊本〜八代を1往復。日本最古の営業用蒸気機関車として、残り1年半弱の活躍が続けられます。