コロナ禍で状況一変。都心と郊外、どっちに住むのがお得か考えてみた

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今回のお話「一人暮らしするなら郊外or都心どっちがお得?」

最近はテレワークが増えたことで郊外に引っ越す人も増えています。しかし、コロナ禍が収束してまた出社することが増えたら交通費がすごいことになりそう……という不安も。郊外に住んで固定費を抑えるか? 都心に住んでどこでも自転車や定期で行くか? 一人暮らしの場合、それぞれのメリットとデメリットについて考えてみましょう。

■どちらが良いかは「自分の価値観」次第

引越し先の「郊外or都心」論争ですが、結論を言うと、どちらか一方がおすすめということはありません。なぜなら、正直どちらも甲乙つけがたく、ご自身の価値観によるから。

どちらのメリット、デメリットを把握した上で、自分が重視している条件とマッチする方を選ぶことをおすすめします。

■安さ・広さを重視するなら郊外へ。車を持ちたい方にもおすすめ

郊外に住む大きなメリットは、価格の手頃さ。また、同じ価格の部屋でも都心と比べて広さを求められたり、エリアによっては物価が安いので生活コストを抑えたりすることが可能です。

また、車を持ちたいと考えている方は、都心だと駐車場代がネックに。郊外であれば車を持つことが一般的なので、駐車場付きの物件も見つけやすいでしょう。

とはいえ、郊外に住むにはデメリットもあります。

まず、都心に比べて通勤に時間がかかること。終電が早く、それを逃すとタクシーに乗ったりどこかに泊まったりと、余計なお金がかさんでしまうでしょう。リモートワークメインならいいですが、出社する必要がある人は交通費補助の限度額を超えてしまわないかチェックが必要です。また、残業が多いと体力的にもきつくなってくると予想されます。

さらに、駅から遠い物件の場合、家賃は抑えられますが、終電だけではなく“終バス”の時刻も考えなくてはなりません。終バスは終電より早いことが多く、さらに駅からのタクシーが捕まえにくいため、その点はデメリットといえます。

郊外を選ぶのであれば、駅近物件をセレクトするのが吉。また、勤務先とのアクセスを考えつつ、自分の実家に帰省しやすい沿線を選ぶと便利ですよ。

■通勤の負担を軽減したい方は都心がおすすめ

都心の場合は、終電が比較的遅く、もし終電を逃してもタクシー代がかさまないというメリットがあります。その反面、家賃が高く、部屋の広さを望めないところはデメリットです。

とはいえ、勤務先に近いところに住んだ方が、通勤における時間的な負担も体力的な負担も軽減できるといえるでしょう。リモートワークがあまりできない職種の場合は都心に住んだ方が結果的には暮らしやすいかもしれません。

■“家”に何を求めているかを棚卸ししてみて

結局のところ、“家”に何を求めるかを考えて部屋探しをすることが大切。

都心の場合は、徒歩や自転車で行ける距離で、ある程度何でもそろえられるので便利です。その点を重視する方は都心の方がマッチするといえるでしょう。

また引越し先は、それぞれの生活スタイルに合わせて選ぶのがおすすめ。物件を購入すると身動きが取りにくくなりますが、賃貸であれば正直どうにでもなります。

いざ自分の優先する生活スタイルが変わった際に身動きが取りやすいように、荷物を軽くしておくのもおすすめですよ。賃貸のサブスクなどもあるので、活用してみてはいかがでしょうか。

令和のマネーハック60

コストを抑えたい、広い家に住みたいなら郊外がおすすめ! 通勤の負担を減らしたい人は都心の方が暮らしやすいかも。

(監修:丸山晴美、取材・文:ameri、イラスト:itabamoe)