普通のOLでも無理なく1,000万円貯められる! 将来に備えた貯蓄のポイント

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今回のお話「普通のOLが1,000万円貯めるには?」

将来への漠然とした不安から、貯蓄を頑張りたいと思っている人も多いでしょう。ではいくら貯めるか? 目標は大きく1,000万円! ……と言いたいところですが、それって本当に可能なのでしょうか。年収300万〜400万円くらいの「普通のOL」が1,000万円貯めるのは可能? 方法を考えてみましょう。

■基本的に“1,000万円の貯蓄”は可能!

年収300〜400万円のOLさんが、1,000万円貯蓄することは可能なのか……簡潔に答えから言うと、それは「可能」です!

とはいえ、OLと一口に言っても生活スタイルがいくつかあるので、それぞれに分けてお伝えしていこうと思います。

■1,000万円貯蓄のポイントは「手取りに対する“住居費”の割合」

貯蓄のポイントは“住居費”。手取りに対する住居費がどれだけかかっているかにより、1,000万円への道のりが変わってきます。

◇実家暮らしの方は5〜6年半ほどで貯蓄可能

実家暮らしの方は、収入のうち数万円を家に入れている方がほとんどかと思います。残りの収入は自由になるので、つまりは貯金し放題ですよね。

年収の半分程度を貯蓄に回せるとしたら、手取り年収が300万円の場合は年間150万円、400万円の場合は年間200万円貯められることになります。単純計算で年収が300万円の方は6年半、400万円の方は5年で1,000万円の貯蓄を達成できるでしょう。

貯蓄をしやすい実家暮らしですが、デメリットも。周囲に同級生といった近い関係性の友人が多いと、交際費が増えがちになってしまいます。その点をどのように節約していくかが重要です。

◇ひとり暮らしの方が1,000万円貯めるには住居費を抑えることがポイント

ひとり暮らしの方は、実家住まいの方よりも手取りに対する住居費の割合が大きいため難しそうに感じますが、それでも1,000万円の貯蓄は可能です。

やはりポイントは住居費。住居費が手取りの30%を超えてしまうと貯めるのはなかなか難しいところ。それよりも抑えることで、貯蓄に回しやすいといえるでしょう。

ひとり暮らしの方は年間100万円、10年かけて1,000万円貯蓄する方法が、無理がなくおすすめ。もちろん、住宅費だけではなく変動費もしっかりと抑えないと貯まりにくいので、自炊をメインにし、節約するよう心がけましょう。

例えば、一年で100万円を貯めるとすると毎月83,000円の積立が必要ですが、ボーナスも貯められるなら月5万円×12カ月にボーナス夏と冬に20万円×2回を合わせて100万円になります。特にひとり暮らしの場合はボーナスをいかに貯蓄にまわせるかで、1000万円への道のりも変わってきます。

◇寮住まい、住宅手当支給の場合は“通常のひとり暮らし”のつもりで貯金を

ひとり暮らしの中でも、会社の寮に安く住めたり、住宅手当が出たりというパターンもありますよね。その場合は、通常のひとり暮らしよりも貯めやすい状況といえます。

寮や手当が無いと思って住居費分をプラスで貯めておくと、1,000万円貯蓄への道がひらけるでしょう。

■「定期預金+運用」がおすすめ

基本的に、生きている中で貯蓄がしやすい期間が3つあるといわれています。

ひとつが「独身時代」、ふたつ目が共働きかつお子さんがいない「DINKS」、もうひとつが「お子さんが社会に出て自身が老後を迎えるまで」です。

結婚や出産の年齢も上がってきているので、独身の今は貯蓄のしどき。出来るだけ貯めておくことをおすすめします。

個人的には、全額を定期預金にするとインフレに備えられないので、一部はつみたてNISAなどといった運用に回してあげるのがおすすめ。

というのも、現在の物価上昇から見ても分かるように、今と10年後の1,000万円の価値は異なるから。インフレリスクを軽減するためにも、金利の低い預貯金だけではなく、運用についても検討してみてはいかがでしょうか。

■メリハリある収支で「1,000万円貯金」を目指して

「1,000万円貯金」をかなえるには、貯められない理由を並べるのではなく、どうやったら貯められるかを考えるのがポイント。毎月コツコツ貯めることに加え、ボーナス時にどれだけ貯蓄に回せるかが、達成のスピードに繋がります。

SNSを見ていると、中には数年で1,000万円を貯めている方も。そういった方たちは共通して出費を限りなく抑えています。

とはいえ、個人的にはそこまでしなくても良いと思っています。無駄な出費を抑え、メリハリある収支を目指すことで、1,000万円貯金も夢ではなくなるはずですよ。

令和のマネーハック59

普通のOLでも1,000万円貯められる! ポイントを抑えて貯蓄に回しましょう。物価上昇を考えると、ただ定期預金をするのではなく、一部は運用に回すのがおすすめ。

(監修:丸山晴美、取材・文:ameri、イラスト:itabamoe)