正直なところ、Windows 10時代からクイック設定を使う場面は少なかった。強いていえばボリューム調整ぐらいだが、音量調整アプリ「EarTrumpet」(リンクはEdgeブラウザ推奨)に出会ってから、その機会も減少している。

音量調整アプリの「EarTrumpet」。各ソフトウェアの音量を個別に制御できる

ただ、コロナ禍による巣ごもりでBluetoothヘッドホンを多用する身としては、Windows 11 バージョン22H2で改善したクイック設定が便利だ。Bluetoothで過去にペアリングされたデバイスが一覧で表示され、デバイスをクリック/タップすると接続を試みる。

通知領域からクイック設定を開き、Bluetoothの矢印アイコンをクリック/タップする

ペアリング済みデバイスや未ペアリングデバイスが並ぶ

デバイスをクリック/タップすると接続を試みる

一連の操作は「Win」+「A」キーでクイック設定を開き、矢印キーと「Tab」キーでも操作可能だ。いまだ原因を特定できていないが、何らかの拍子にBluetoothデバイスの接続が切断した際は、クイック設定から状況を確認している。

筆者は使用していないが、無線LANも同様のポップアップウィンドウから接続先を切り替えられるので、ノートPC/2in1 PCを持ち歩く方にも有用だろう。

著者 : 阿久津良和 あくつよしかず 1972年生まれのITライター。PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部員を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛しつつ、PC関連の著書を多数手がける。近年はBtoCにとどまらず、BtoBソリューションの取材やインタビューが主戦場。休肝日を設けず日々飲み続けてきたが、γ-GTP値が急激に増加し、早急な対応を求められている。 この著者の記事一覧はこちら