最近、注目を集めている「推し活」。応援する対象がいるだけ、人生が前向きになったりする人も多いそう。また、好きな気持ちに年齢は関係ありません。今回は、50代で推し活ライフを楽しんでいる読者にお話を聞きました。

51歳、推し活のために収入アップへ。人生が好転した体験談

今回ご紹介するのは、51歳ののりたまさん。坂本昌行さんを応援するようになったきっかけから、その楽しみ方について伺います。

<のりたまさん(51歳)>

推し対象:坂本昌行さん
推し歴:8年
きっかけ:娘がファンだった

●大きく変化したのは働き方

V6はデビュー時から知ってはいたものの、とくに強い関心をもったことはありませんでした。でも8年ほど前に、娘がメンバーの岡田准一さんのファンになったのをきっかけに「坂本昌行さんってこんなにすてきな人だったんだ」と魅力に気づき、推し活を始めるようになりました。

大きく変化したのは働き方です。以前は事務補助の派遣社員として夫の扶養の範囲内で働いていましたが、コンサートのチケットやグッズ購入にお金を使うことを申し訳なく思うように…。

そこで、もう少し稼ぐため思いきって派遣先を替えたんです。最初は同じ事務補助だったのが、徐々に仕事への意欲が上がり、社内での専門的な仕事を請け負うように。結果的に時給が1.6倍にアップしました。

●友人からも「きれいになった」と言われるほど

新しいことに挑戦しようという気持ちがわいたのは同世代でもある坂本さんのおかげです。「年齢はネタにするけど、言い訳にしない」という彼の言葉に感銘を受けて意識が変わりました。V6は解散してしまいましたが、こんなにすてきな人たちを推した自分偉い! なんて思っています。

推し活を始めてからは各段に世界が明るくなりました。ときめく気持ちって肌の調子に出るのだと実感しています。活動のために健康に気づかうようになって調子がいいんです。友人からも「きれいになった」と言われました。

家族間では、共通の話題が増えています。娘2人は私よりジャニーズファン歴が長く、いわば先輩。テレビも一緒に観るし、コンサートにも一緒に出かけるし、家でそれぞれの推しの誕生日会もやります。ただ、夫はというと、それにヤキモチを焼いているようですが、坂本さんに嫉妬だなんてちょっとおこがましいですよね(笑)。

●私の推し活

坂本さんの誕生日にはケーキを注文してお祝い。「家族の誕生日以外にみんなの推しの誕生日会を開催。娘たちにとっても理解のある親かなと勝手に思ってます」

アメリカから取り寄せたという坂本さん主演ミュージカルの英語版台本。「作品はすべてチェックし、掲載雑誌などもしっかり保存しています」