40代、9月はどんな服を着ればいい?暑いけどもう夏じゃないときの正解コーデ
人気スタイリストの山本あきこさんの人気連載。「もしかしてファッション以前?」という素朴な疑問から、「この服のスタイリングはどうしたらいい?」という現実的な着こなしまで、大人の女性の「それ、あるある!」というおしゃれのお悩みにお答えしていきます。
まだまだ暑い日もあるけど、9月ってもう秋!?
夏休みも終わり、学生さんたちは新学期が始まっていますね。まだまだ暑い日もあるし、秋ものを着るには早いかな? という今の時季ではありますが、それでも真夏と同じでいいかと問われれば、そこには葛藤あるようで…。さっそく今月のお悩みを見ていきましょう。
●秋を感じさせるおしゃれがしたい!
気温とおしゃれは合っているはずなんだけど、真夏のテンションとはちょっと違う…。とはいえ、まだ蒸し暑いのは変わらないし、「じゃあどうする? なにを着たらいい?」ということなんですよね。でも、大丈夫! そんな「9月のお悩みあるある」は解決できます。
●暑さ対策をしつつ、秋らしいファッションになる2つのポイント
ポイント(1) 肌は出したまま「素材を秋」に!
暑さを我慢せずに秋らしく装いを変えるには、2つ方法があります。まずは、「肌は出したまま素材だけ秋ものに変える」。半袖やノースリーブのようなアイテムをニットなどの秋素材に変えれば、着込むことなく秋らしい雰囲気にシフトすることができます。
ちなみに、今年流行の「ベスト」は夏と秋の間のブリッジシーズンに大活躍! ニット素材やツイード素材など、今年はさまざまな素材・デザインのものが出ています。1枚で着られるものもありますし、Tシャツやノースリーブに重ねるなど、今着ている夏物にプラスワンできる手軽なものがたくさんあるので、ぜひ取り入れてみてください。
ポイント(2) 素材は夏のまま「色だけ秋」に!
もう1つの方法は、Tシャツやスカートなどの素材は夏のまま、色だけをボルドーやブラウン、深いグリーンなどの「秋色」にチェンジすること。これなら体感温度や着心地を変えずに秋らしさを取り入れることができます。
中でもおすすめなのは「チェック柄」! 濃色ベースのものを選べば夏と同じようなTシャツ×スカートの組み合わせも、ぐんと秋らしい雰囲気になります。
●秋の始まりはベストやチェック柄を取り入れて
左は、Tシャツに今年人気のチルデンニットベストを重ねた例。ノースリーブにベストを重ねる着こなしは、暑いのか寒いのかわからない…というどっちつかずだからこそ(笑)、今の時季にしかできないおしゃれ。ニットを重ねた分、足元はまだまだサンダルでOK! チルデンベスト以外にも、無地のニットベストやツイード風のエレガントなものなど、いろいろなアイテムが出ているので、ぜひチェックしてみてください。
右は、夏と変わらないTシャツ×スカートを秋色&チェック柄に変えた例。体感温度は同じなのに、秋めいて見えます。
●髪や肌にパサつき出る秋、「しっとり」を意識して
私が取り入れたのは、「夏素材のまま秋色パターン」。透け感のあるシャツ、落ち感のあるパンツは夏もののまま。パンツの色だけをマスタードにして秋らしさを出しています。そうそう、夏服のまま秋らしく見せるには、「バッグをレザーものに変える」という方法も有効ですよ! カゴバッグやPVC素材のバッグはそろそろしまって、バッグを変えてみるのも良い方法です。
また、秋は夏の間に日光にさらされた髪や肌にダメージが出やすい時季。同じ服装でも、髪や肌が乾燥していると素敵に見えないものです。無理のない範囲でケアしつつ、「しっとり感」を意識した装いに。これからくる乾燥の季節に備えていきましょう。それでは、また来月!