9月に入って果物や穀物がおいしい季節になり、「食欲の秋」を満喫しているという方も多いのでは? しかし食が進むと体重増加が気になることも。そこで、料理研究家でダイエットカウンセラーのおにゃさんに「秋のやせ食材」について教えてもらいました。

秋のやせ食材「キノコ」で無理なくやせる!

暑さも段々と落ち着いてきて、街でも秋を感じさせる食べ物が増えてきました。「今年の夏は暑さでやせたけど、おいしいものがたくさんでついつい食べちゃいそう…!」といった声も聞こえてきそうですが、秋に出回る旬の食材は、梨、ブドウ、柿、サツマイモ、カボチャ、栗といった、甘味がある果物やイモ類が多く、糖質が高めなものが多いです。

一方で、やせ食材もたくさん! 今回は秋が旬のやせ食材「キノコ」と、効果的かつ無理なく食べれる方法をご紹介します。

●キノコには体にいいことがたくさん!

秋のやせ食材「キノコ」。キノコは、いつでもどこででも安く買うことができますが、皆さんがよく食べるキノコは「シメジ」「エノキダケ」「シイタケ」が多いでしょうか。

キノコの栄養価は種類ごとに異なりますが、糖質の代謝を促進させるビタミンB群や2型糖尿病の発症を抑制する効果があるビタミンDが豊富です。

ほかにも、キノコ特有の成分βグルカンには、コレステロール値を整える、血糖値を下げる、免疫力を上げるといった働きも。また、カリウムも豊富なので、食事でとりすぎた塩分を体外に排出してくれます。さらっと書いていますが、いいことばかりですよね!

キノコは、カロリーも糖質も低いので、たくさん食べても安心。おかずのカサ増し食材としても優秀です。お値段も躊躇なく買えるものが多いので、お安いときにまとめ買いしておくといいですよ。

●ただ、注意すべきことも…

ただ、キノコは種類によっては足が早いので、なるべく早くに食べきるのが理想。では、どうすればいいのか? というと、1食分ごとに冷凍しておくのがオススメです。

石づきを取ってほぐして、食べやすいサイズに切ってから、冷凍用のポリ袋やジップロックに入れ、空気を抜いて冷凍庫に保存します。(本来は冷凍庫用の保存袋がいいですが、私は食用の保存袋を使用しているときもあります)

こうすることで約1か月は日持ちしますし、冷凍することでキノコに含まれる旨味成分グアニル酸が増えて、よりおいしくなります。そう考えると、冷凍しない手なんてないですよね。

あとは、食べたいタイミングで調理すればOK。保存袋に入れたきのこを取り出して、凍ったままの状態で、スープに入れたり、炒め物に入れたり、ナムルとして食べたり、炊き込みご飯のなかに入れたり、調理方法は自由自在です。

●キノコが苦手でもおいしく食べるためには?

これまで私はやせられない方をたくさん見てきていますが、日常的にキノコを買っている方が少ない傾向があります。そういう場合は、買い物に行ったらまずはキノコを必ず1種類購入する習慣をつくりましょう。

ただ、キノコ自体があまり好きではない方も多いですよね。そこで、キノコが嫌いな方はスープやとろみのあるクリーム煮などに入れると食べやすくなります。

私のオススメは、日常で食べるご飯(お米)の中にキノコを入れて一緒に炊飯すること。種類はどれでも大丈夫です。

苦手な方はエノキダケを1cm幅にカットするとお米と馴染んで食べやすくなります。ご飯のカサ増しにもなりますので、ついついご飯を食べすぎてしまう…そんな方にもオススメ。

日常的にキノコを食べるようになることで、やせやすくなった方はたくさんいますので、「なかなかやせられない…」という方はぜひ試してみくださいね!