健康効果が高い酢を使って、ボリューミーなショウガ焼きはいかがでしょうか。さっぱりジューシーに仕上がるレシピを、発酵マイスターの榎本美沙さんと医師の石原新菜先生に教えてもらいました。

“プラ酢”習慣で体の中からヘルシーに

酢は「体にいい」というイメージがありますが、その健康効果は想像以上。「暑さで疲れが出やすかったり、冷房で体が冷える残暑の季節こそ、酢の出番。疲労の蓄積を防いだり、免疫力を高めるだけでなく、体脂肪や内臓脂肪を燃焼させたり、血糖値を下げたりする効果も期待できて、生活習慣病の予防にもつながります」と石原新菜先生。

こんなにヘルシーな酢を利用しない手はありません!「酢ととくに相性がいい夏野菜や肉類と合わせれば、毎日無理なくとれますよ」と榎本美沙さんも太鼓判。

お酢のうれしい5つの効果とは?

お酢には体にうれしい効果が大きくわけて5つあります。

 

●お酢の効果1:疲労回復

お酢のおもな成分である酢酸やクエン酸。これが体にたまった乳酸をエネルギーに変えて、疲労感を軽減。

●お酢の効果2:免疫力アップ

お酢に含まれるアミノ酸の働きで免疫機能が正常化。ストレスやウイルスなどを寄せつけない身体に。

●お酢の効果3:体脂肪や内臓脂肪を減らす

アミノ酸には脂肪の燃焼を促したり、内臓脂肪を燃やしたりする働きが。太りにくい体づくりをサポート。

●お酢の効果4:血糖値を下げる

1日に大さじ1杯程度のお酢をとることで、食後の血糖値の上昇がゆるやかに。毎日とり続けることが大切。

●お酢の効果5:美肌効果

お酢の発酵パワーで腸内環境が整い、便通が改善。新陳代謝が活発になって肌の調子が上向きに。

ぜひ毎日の食事にお酢を“プラ酢”してみて!

“プラ酢”でコクうまジューシー!「さっぱりショウガ焼き」レシピ

豚肉のビタミンB1とお酢で疲労回復! タレにお酢を加えて豚肉のうま味を底上げ。ジューシー感も大幅にアップします。

●さっぱりショウガ焼き

材料(4人分)

豚肉(ロースショウガ焼き用) 400g
タマネギ 1個
ショウガ 2かけ
A[しょうゆ大さじ3 酢、酒、はちみつ各大さじ2]
サラダ油 大さじ1
キャベツ(千切り) 3〜4枚分(200g)

【つくり方】

(1) タマネギ1/2個は繊維と直角に5mm幅に切る。豚肉は筋を切り、バットに並べる。

(2) 漬けダレをつくる。残りのタマネギはすりおろし、ショウガは皮ごとすりおろす。ともにボウルに入れ、Aを加えて混ぜ合わせる。豚肉が入った(1)のバットに加え、30分以上漬ける(途中で上下を返す)。

(3) 大きめのフライパンにサラダ油を弱めの中火で熱し、(1)のタマネギを炒める。しんなりしたら、汁気を軽くきった(2)の豚肉を広げ入れる。豚肉とタマネギに火がとおったらすぐに取り出す。

(4) (3)のフライパンに、バットに残った漬けダレを入れ、ひと煮立ちさせる。豚肉、タマネギを戻し入れてさっとからめ、キャベツとともに器に盛る。

[1人分374kcal]

【POINT】

酢を加えたタレに漬け込むことで、焼いても豚肉がかたくならず、ジューシーに仕上がる。