お弁当は家族との大切なコミュニケーションだと話すフードスタイリストの川崎利栄さん。今回は、家族の大好物をつめた「チキンケチャップライス弁当」のレシピを教えてもらいました。

川崎利栄さんの「チキンケチャップライス弁当」レシピ

フライパン1つでできる家族の大好物を。

●フライパンでつくるチキンケチャップライス

材料(2〜3人分)

鶏モモ肉 2枚
米 200g
タマネギ 1/2個
ピーマン 2個
シメジ 1パック(100g)
塩、コショウ 適量
A[水1カップ トマトケチャップ50g 顆粒コンソメスープの素小さじ1]
オリーブオイル 大さじ1
バター 10g
パセリ(粗みじん切り) 適量
ゆでブロッコリー、ゆで卵(あれば) 各適量

【つくり方】

(1) 鶏肉に塩、コショウをふる。米は洗ってザルに上げておく。タマネギ、ピーマン、シメジは粗みじん切りにする。Aは混ぜ合わせておく。

 

(2) フライパンにオリーブオイルを熱し、鶏肉を皮目を下にして焼く。焼き色がついたら裏返し、両面に焼き色がついたら取り出す。

 

(3) 同じフライパンにバターと(1)のタマネギ、ピーマン、シメジを加えて炒める。具材がしんなりしたら米を入れて軽く炒め、Aを加えて表面を平らにならす。フタをして中火で5分蒸したら(2)の鶏肉をのせ、再びフタをして弱火で5分蒸し、火を止めてさらに10分蒸らす。

 

(4) 鶏肉を取り出して食べやすい大きさに切り、ケチャップライスはしっかりと混ぜる。粗熱がとれたらお弁当箱にケチャップライスをつめ、鶏肉をのせてパセリをふる。好みでブロッコリーやゆで卵をのせる。

[1人分616kcal]

食べるのが楽しいお弁当はつくるのも楽しい

お弁当づくり歴は10年以上。今も、この春高校2年生になる三男のお弁当を中心に、リモート授業で家にいる大学生の二男、夫、自分の分まで、毎朝4人分のお弁当をつくっています。

●野菜中心にしたら、子どもに残されて…

最初の頃は、子どもの好き嫌いを克服させたくて、野菜中心のヘルシーなお弁当でした。でも、結局残されてしまい…。重いお弁当箱を持ち帰られると、こちらも悲しくなって。

そこで、発想を転換。フタをあけたらワクワクするような、大好物をつめるようにしたのです。お弁当箱がからっぽになって戻ってくると、私もまたがんばろうと元気が湧いてきます。食べるのが楽しいお弁当は、つくるのも楽しいのだなと実感した出来事でした。

そんなわが家の定番は、チキンケチャップライス弁当。鶏肉を小さく切らずに大きく焼き、最後にドーンとのせるのがポイントです。ケチャップライスには野菜もしっかり入っていますが、大好物の鶏肉と味つけにテンションが上がり、ペロリと食べてくれます。

●お弁当は会話のきっかけにもなる

からっぽのお弁当箱が戻ってくると、ちゃんと食べたんだなとうれしいし、好物のおかずを残したときは、体調が悪かったのかな? と心配に。「どうしたの?」と聞くと、「体育の授業がキツくて食べられなかった」とか、普段自分から話さない学校での出来事を、教えてくれるきっかけにもなります。

三男が高校を卒業するまで、お弁当づくりは続きます。その後は“義務”からは解放されるけど、ときどきはつくりたい。今日も元気に過ごしたんだなと安心したり、会話のきっかけになったり、お弁当は私にとって、家族との大切なコミュニケーションなのです。

電子レンジの加熱時間は600Wを基準にしています。500Wの場合は1.2倍、700Wの場合は0.8倍を目安に加減してください。機種によって多少差があります。火どおりに不安がある場合は、様子を見ながら少しずつ加熱してください。※電子レンジやオーブントースターで加熱する際は、付属の説明書に従って、高温に耐えられる耐熱ガラスの器やボウルなどを使用してください。

液体を電子レンジで加熱した場合、取り出して混ぜるときに、場合によって突然沸騰する可能性があります(突沸現象)。できるだけ口の広い容器に入れ、粗熱をとってからレンジから取り出すなどご注意ください。

おかずをつくりおきする際は、清潔な保存容器に入れて保存してください。保存状態によっては傷みやすくなることもあるので、保存期限内であっても早めに食べるようにしましょう。