未だ尾を引く“メッシ退団”…シャビ監督が胸中明かす「必要とされている選手たちはここにいる」

写真拡大

 バルセロナを率いるシャビ監督は、7日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・グループC開幕節ヴィクトリア・プルゼニ(チェコ)戦を振り返った。8日付でスペイン紙『アス』が伝えている。

 今夏の移籍市場で大型補強を敢行し、DFジュール・クンデやFWロベルト・レヴァンドフスキらを新戦力として迎えたバルセロナ。ラ・リーガ開幕4試合無敗と好スタートを切った中でバルセロナは7日、グループC開幕節でヴィクトリア・プルゼニと対戦した。試合は新加入のMFフランク・ケシエやFWフェラン・トーレスがゴールを記録すると、FWレヴァンドフスキはハットトリックを達成。バルセロナは5−1で勝利し、白星スタートを切った。

 まず、次戦に向けて準備を怠らないとしつつも、勝利の余韻に浸ったシャビ監督は「勝利は常に士気と自信を与えてくれるんだ。明日になれば、多くの選手が素晴らしい試合をしたと思って目を覚ますだろう。クレも幸せになる。私だってそうだ。もちろん、幸福感に浸りながらも、グループ開幕節ということを忘れず、慎重かつ冷静に行動していく」と陶酔。続けて「ひとつに絞るのは難しいけど、強度の高さとゲームへの理解度がよかった。そのおかげで、集中力を維持し、ボールを失わず、チャンスを作ることができたね。1試合で20本以上のシュートを撃つことで、負けよりも勝ちに近づく」と試合を振り返った。

 近年、黄金時代が終焉の一途を辿ると、昨夏にはFWリオネル・メッシ(現:パリ・サンジェルマン)をも失ったバルセロナ。今もなお、クラブの象徴的な存在が退団した余波が続く中で、シャビ監督は「歴史上最高選手への“追悼”は永遠だ。彼がバルサに与えたものは、すべて並外れたものだからね。だけど、そのことを理解した上で、もう縋るのはおしまいにしよう。今、必要とされている選手たちはここにいる」と披瀝。その中で、FWウスマン・デンベレの名前を挙げた指揮官は「お世辞ではなく、1対1で勝負できる選手はほとんど見たことがない。トップコンディション時のネイマールレベルだよ。彼は止められないし、クロスで違いを見せることもできる…とても嬉しい。この数年間苦しみ続けていたからこそ、そのレベルに到達した。彼は変化をもたらすために存在し、それを実行している」と今季公式戦5試合で1ゴール4アシストを記録している同選手を称賛した。

 さらにシャビ監督は、同試合でハットトリックを達したFWロベルト・レヴァンドフスキについて「ヨーロッパで“最高の9番”かどうかは分からないけど、僕らにとってはそうだ。彼はゴールで差をつけるだけでなく、チームを活性化させ、ハードワークに取り組み、回復し、我々に出口を与えてくれる」と語りつつ、「とてつもなく成熟しているし、ゲームに対する壮大な理解力を持った選手。ベストな状態でなくとも、(カリム・)ベンゼマや(アーリング・)ハーランドと肩を並べる存在だろう。 彼はスペクタクルだ」と改めて強調している。