新築した家に住み始めて気づく、照明にまつわる問題。使う機会がない、手元が暗い、まぶしすぎる…。1年前にハウスメーカーで家を建てた日刊住まいライターも、こんなはずではなかったと感じるハメに。失敗したこと、また、どうすればよかったのかについて語ります。

使わない照明、こんなにあるの?

夫、長女(3歳)と暮らすわが家。家づくりの際、照明に関しては、ハウスメーカーのインテリアコーディネーターが配置や数を考えてくれました。

つけたいペンダントライトやダウンライトの種類は、筆者が選んでいます。しかし、配置や数については筆者は深く考えずに、コーディネーターの提案をそのまま採用することに。これが、後悔のもとに…。

実際に生活してみてびっくり。使わない照明が思った以上にたくさんあるのです。

 

リビングはスポットライト(写真の左側)で十分明るく、ダウンライト(写真の右側)は日常生活ではほぼ使いません。

 

カップボードを照らすダウンライトも不要でした。

 

階段室にも、不要の照明が。夜に階段を上がるとき、2階の廊下の照明がつけていれば、十分階段も明るいのです。

 

階段の照明をつけたら、このような感じ。見えやすさにそれほど違いはありません。

明るさの感じ方は人それぞれ。照明はインテリアとしての意味もあります。ハウスメーカー側は、念のためにと多めにつけてくれたのかもしれません。ですが、すべてコストはかかっていると考えると、とてももったいない…。

いらない照明があれば、そのぶん不要のスイッチもあるのです。

 

ダウンライトのデメリット。意外と光源がまぶしい

ダウンライトはすっきり見えるため、今の住宅ではよく採用される照明です。とくにデメリットはなさそうですが、じつは光源がけっこうまぶしい…。

寝室など横になる場所の照明には、相性が悪いかもしれません。わが家の寝室のダウンライトは足元側についているのですが、それでもまぶしいのです。

また、横になる機会が多いリビング横の畳スペース。ここもダウンライトをつけたためまぶしいと後悔。

これは、実際住んでみないと、なかなか気づきにくいポイントでした。

スタディスペースの照明、肝心の手元が暗い…

わが家はリビングにスタディスペースをつくっています。将来、娘がここで勉強することを想定しました。

照明も取りつけてもらったのですが、つけてみてびっくり。机の奥行きが60cmと広めにとったからか、肝心の手元がまったく明るくなりません。

スタディスペースの真上には、ダウンライトがありません。夜に勉強するには暗い…。照明はつけずに、生活して様子を見てから、卓上ライトを購入するのでもよかったと後悔しています。

 

トイレの照明が暗い。でも意外に慣れた

トイレには、筆者が気に入ったデザインのペンダントライトをつけました。ですが、このペンダントライト自体が少し暗めだったこともあり、最初は暗い、と感じました。

ダウンライトを1つつけるべきだったかな、追加で照明をつけようかな…。そう感じたのですが、意外とすぐに慣れました。

作業する場所であれば、照明が暗いのは不便です。ですが、トイレなのでそこまで不便に感じません。むしろぼんやりとした光でリラックスできると感じるほどです。

 

「生活してから考える」でよかった

明るさの感じ方は人それぞれですし、その場所でなにをするかによって必要な明るさも変わります。だからこそ、最初から必要以上に照明をつけなくてもよかったと感じています。

生活してみて、もし暗いと思ったら、そのときにスタンドライトなどを購入するという手もあるのです。とはいえ、初めての家づくりでそこまで考えるのは難しい。ハウスメーカーの方からも、もう少しアドバイスが欲しかった…。少し残念に感じています。

そして、ハウスメーカーの提案をそのまま受け入れるのではなく、実際に生活する自分たちがもう少し深く考えていればと後悔しています。