米専門家が日本の野球場のビール売り子を絶賛した(写真はイメージ)【写真:荒川祐史】

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バーランダー氏はMLBが取り入れるべき日本野球の要素トップ5を発表

 エンゼルスの大谷翔平投手を“溺愛”していることで知られているベン・バーランダー氏が、自身が司会を務めるポッドキャスト番組「フリッピン・バッツ・ポッドキャスト」内で、「MLBが取り入れるべき日本野球の要素トップ5」を語った。

 バーランダー氏は8月に初来日。「正真正銘、今まで経験したことのないような旅だった。『このことは一生忘れない』と毎日自分に言い聞かせた。普段はこういう言葉はあまり使わないのだけれど、“魔法のような”旅だった。今後の人生に大いに意味を持つ旅だったと思う」と感銘を受けたようだ。その中で野球を観戦。「日本の野球は明らかに違う」として、アメリカに必要な5つの要素を挙げた。

 5位は試合中の花火。神宮球場で見たそうで「試合の真っ最中に大規模な花火ショーが行われたんだ。3分ぐらいにわたって。最高だった。これは僕らにも必要だ。試合後の花火はもうたくさんだ」。4位はビジターチームのグッズも売っていることで「信じられないくらい頭がいい。全員がホームチームのファンというわけではない。大体30%くらいが他のチーム。だったらそのチームのグッズもショップで売ったらいい」と感心した。

 3位として「アメリカにないのはなぜか? 分からないが、僕らも持つべきだ」と疑問を口にしたのがチアリーダーだ。「試合前の選手紹介中にダンスをしながらグラウンド内を回って、ファンを盛り上げる。ダンスしながらファンをワクワクさせるし、手を振っている」と華々しいチアに魅了されたようで「盛り上げてくれるチアリーダーたちが野球にも必要だ」とキッパリ。2位には試合開始から終了まで観戦することをあげ「日本の野球会場では、スタンドで盛大なパーティーが行われているような感じで、とても楽しい」と話した。ホームとビジターの応援エリアが分かれていることにも驚いたようだ。

 そして第1位。「この要素は絶対必要」と声を大にしたのがビールの売り子だった。日本ではおなじみの光景だが、バーランダー氏は「ファンが手をあげた瞬間に……目が合う必要もない。手をあげたら、ビア・ガールが10秒以内にやってくる。10秒以内に、手にビールがある状態になる。彼女たちが背負っている樽から直接注いでもらえる。素晴らしいアイデアだし、天才的だ」と感動。「僕はアメリカでビア・ガール運動を始めるつもりだ。間違いなく売り上げは天井知らずになる」と導入へ“本気”の姿勢を見せた。(Full-Count編集部)