お菓子の箱やビン・缶などをため込んでいる人はご注意。「いつか使うかも、と取っておくものは、結局使われないことが多い」と語るのは、ライフオーガナイザーの田川瑞枝さん。再利用する仕組みづくりをすることで有効活用する方法を語ります。

食材が入っていたビンは調味衣料入れに

片づけのサポートを仕事にしている筆者。クライアントのお宅に伺うと、かわいいイラストのお菓子の箱やビン・缶などをため込んでいるケースが多いと感じています。

筆者の家では、ためずに、再利用する仕組みづくりをすることで有効活用。たとえば、フタつきのビン。密閉性があり、透明なので中になにが入っているか一目瞭然。調味料入れに最適です。

最近では100均でも調味料ケースとして売られていますが、筆者は買わずにあきビンで代用しています。

 

袋入りの乾物もビンに入れています。ただ、袋に明記されている「戻し方」などがわからなくなることもあるので、ひと工夫することに。

 

使い方の部分だけを切り取って、ビンの中に一緒に入れています。こうすることで、すぐに調理に使えるので便利です。

 

缶は個包装パック入れに

ビンと同様に捨てにくいのが、かわいいデザインの缶です。筆者の家にも、家族が海外旅行で買ってきてくれた中国茶の缶や、お土産でいただいたお菓子の缶などが。思い入れがある分、手放すのがためらわれました。

 

そこで、キッチンの食材入れに活用しています。お米に混ぜて炊く雑穀や、カツオ節の個包装パックなど、食材と缶の大きさの合うものを選んで入れています。

 

缶は、フタをすると中が見えなくなり、中身を使い忘れることもあるため、フタをはずしています。これだと取り出しやすく、在庫もひと目でわかりやすい。キッチンの棚に並べておくと、再利用したものなのに便利に使えます。

箱やビン、缶をとっておくときは、使用目的を決めてから

お菓子の箱には、かわいいデザインのものが多く、そのまま捨てるのは忍びないことも。そんなときは、その箱の形を生かせる収納に活用します。

 

たとえば、もともとはマカロンが入っていたこちらの箱。サイズがピッタリで、筆者はマスク入れに利用しています。

 

シンプルが好みの筆者の家族は、モノトーンのお菓子の箱を使っています。家族で好みでそれぞれ別の箱を使えば、箱の有効利用ができるうえに、各自でマスクの在庫管理をしてくれます。筆者の手間が省けて一石二鳥です。

 

このように収納していると、マスクが入っているようには見えません。見た目がスッキリ。それに、フタつきの箱なら、ホコリも入りません。

 

これがもし、箱入りマスクのパッケージのまま置いておくと…。ちょっと出しっぱなしの感じがします。

ビンや缶、箱などは資源回収で処理できるので、リサイクルに出すのもあり。ただ、家でうまく使えば、立派な収納容器になります。

いつか使おうとしまっておく場合は、「これは○○に使おう」と、その使用目的をあらかじめ決めておくといいでしょう。そのときが来たときに、すぐ使えるのでため込むことが減ります。