中国Zepp Health社が「Amazfit(アマズフィット)」ブランドのアウトドア向けGPSスマートウォッチとして6月に発売した「Amazfit T-Rex 2」(以下T-Rex 2)のレビューをお届けします。

米国国防総省が定める軍事規格のMIL規格準拠の15種類のテストをクリアしたタフネス仕様が特徴。マイナス30℃の低温下での使用に耐える他、100メートルの水圧に耐える10ATM防水に対応するのですが、極寒の地に行く予定も海に潜る予定もありませんので、いちばん近くにある山、「上野の山」とも称される上野公園を歩いてみました。

T-Rex 2を手にして印象に残るのが、ディスプレイの美しさ。1.39インチ、解像度326PPI、明るさ1000nitで、タッチスクリーン対応のAMOLEDディスプレイを搭載しています。画面表示の日本語へのローカライズが丁寧で、計測結果やカレンダー、天気などが非常に見やすく表示されるので、ウォッチ単体でかなりの用が足りてしまいます。

上野公園の入口でウォーキングの記録を開始。2つの衛星電波から正確な測位ができるデュアルバンド位置測位が利用でき、GPS、GLONASS、Galileo、BDS、QZSSの5つの衛星測位システムに対応するので、正確な行程が記録できます。コンパス機能を使って方位を確認することも可能。

園内の坂を上がり、階段を上った小高い場所にある上野大仏やその奥の上野東照宮を散策。

出発地点に戻りたい場合、現在位置から直線で戻る方向を簡易マップで示してくれる「ダイレクトリターンナビゲーション」の機能を搭載しています。トレッキング向けの機能ではありますが、街中でも道に迷いそうな場所でウォーキングを記録しておくと、最短距離で元の位置に戻る目安になりそうです。

記録した結果は有酸素運動の比率から見るトレーニング効果、心拍数の変化、簡易マップと共に移動距離や速度といった内容がT-Rex 2単体で確認できます。

スマートフォンアプリ「Zepp」からは、より詳しい情報を確認することが可能。上野の山は最大20メートルの登山(?)になったようですね。

T-Rex 2では、睡眠や心拍数を継続して記録できる他、血中酸素飽和度、ストレスレベル、呼吸のリズムといった健康を管理する指標をまとめてワンタップでまとめて計測する機能を搭載。心拍数や活動時間などの指標を独自の健康スコア“PAI”で評価できます。

最後に特筆しておきたいのが、バッテリー持続時間の長さ。最大24日と公表している通り、常時装着して心拍数を計測する状態で、3週間は充電せずに使い続けることができました。スマートウォッチは充電がちょっとだけ面倒なので、バッテリー持続時間が長いほど使い続けるモチベーションになるのではないでしょうか。

T-Rex 2は、本体カラーがアストロブラック&ゴールド、エンバーブラック、ワイルドグリーンの3色をラインアップして、価格は4万3780円(税込)です。