医師がオススメするコンビニ飯の選び方のポイント「サラダチキンには〇〇が必要」

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 突然ですが、「コンビニ飯」と聞いて皆さんはどのようなイメージを持ちますか?

あまり健康に良くない、できれば食べない方が良い、そんな風に思う方も多いのではないでしょうか?

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 ですが、必ずしもコンビニ飯が体に悪い、というわけではなく、使い方によっては普段の食生活にとって効果的に作用する場合もあります。

 今回は、自身もコンビニ飯をよく利用するという、福岡県みやま市工藤内科の院長・工藤孝文先生より、コンビニ飯の効果的な活用法についてご紹介します。

 基本的に「食べたいものを食べる」という工藤先生は、普段の生活の中で、のり弁当や唐揚げ弁当などをコンビニで買って食べることもあるといいます。

「ビーマルワンという脂肪に変わりにくい遺伝子、要はタンパク質が活性化しているので、昼ごはんは基本的に何を食べてもいいと考えています。我慢をしても、後々歪みがきて食べてしまうので。昼間はあまり気にしていない」

 とはいえ、時間の関係でコンビニでご飯を買わざるを得なくても、健康に気をつかいたい時もありますよね。

 そういった方向けに、コンビニ飯の選び方について、工藤先生はこのようにアドバイスを送ります。

「今って、単品商品が結構売っているんですよね。ひじきとか、ゴーヤチャンプルーとか。ああいったものを組み合わせると、簡単な定食みたいなものができます。それから、糖質、炭水化物、タンパク質の量まで書いてあるんです。中には糖質0のものもありますし、そういった表記をみながら選ぶと、すごく健康的に生活できると思っています。
あとは、腸内環境を整える商品が、今コンビニにたくさん置いてあるんですよね。発酵食品には、『体内発酵』と『体外発酵』の2種類があり、ヨーグルトや納豆などは後者にあたります。本来は体の中で発酵させるのが1番良いとされているため、体内で発酵させるためには、これらの食品の餌となるものが必要になってきます。それが、めかぶや、もずくなんです。なので、納豆+めかぶご飯に卵を乗せるなどしたら、非常にバランスの良い食事になるといいます」

サラダチキンって実際どうなの?

 ダイエット中の方のコンビニ飯の定番といえば、「サラダチキン」が定番ですよね。

 最近ではプレーンのみならず、様々なバリエーションのものが増えてきています。

 そのため、中には毎日サラダチキンを食べる、と言った方もいるかもしれません。

 では、このサラダチキンばかりを摂る食事、実際のところどうなのでしょうか?

「腎臓の悪い方にとってはこのような高タンパク食はよくないですが、一般的に健康であれば問題ないと思います。ただ、一点頭に入れて欲しいのは、糖もとらないと脂肪は燃えない、ということです。焚き火でいうと、糖は薪みたいなもの。薪を入れてあげないと燃えないんです。なので、少し炭水化物を加えてサラダチキンを食べると余計に脂肪を燃やすことができると思います」

 一見体に良くないと思われがちなコンビニ飯ですが、選び方次第では健康的な食事として活用することができると工藤先生はいいます。

 工藤先生のYouTubeチャンネル「工藤孝文のかかりつけ医チャンネル」では、この他にも、先生がオススメする、コンビニ飯夕食の選び方や、時間帯との兼ね合いについても詳しくお話してありますので、是非ご覧ください。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

工藤 孝文(くどう・たかふみ)

福岡大学医学部卒業後、アイルランドとオーストラリアへ留学。
現在は福岡県みやま市の工藤内科にて、地域医療を担っている。
糖尿病、東洋医学・漢方治療、ダイエット治療を専門とし、NHK「あさイチ」、日本テレビ「世界一受けたい授業」などメディア出演多数。
日本内科学会・日本東洋医学会、日本肥満学会・日本糖尿病学会・日本高血圧学会・日本抗加齢医学会・日本女性医学学会・小児慢性疾病指定医。