ドルトムント2年目を迎えるマレン photo/Getty Images

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今夏にFWアーリング・ハーランドが去り、後釜として獲得したセバスティアン・ハラーは精巣腫瘍の治療で数カ月離脱することになったドルトムント。

新シーズンへ不安が残る状況だが、前線から誰がチームを引っ張っていくのか。

答えの1つとなるのは、先日行われたDFBポカール一回戦の1860ミュンヘン戦だろう。3-0で勝利したこの一戦で、ドルトムントは17歳のFWユスファ・ムココ、新戦力のカリム・アデイェミ、ベテランのマルコ・ロイス、そしてオランダ代表FWドニエル・マレンの4枚を前線に並べた。

このうちアデイェミとマレンはネットを揺らし、中盤からはジュード・ベリンガムが追加点を記録。若い力で幸先良いスタートを切ったわけだが、この前線4枚は今季の軸になるべきだろう。

特に期待が大きいのはブンデスリーガ2年目を迎えるマレンだ。1年目の昨季は5ゴールに留まったが、オランダのPSVに在籍していた2020-21シーズンはエールディヴィジで19ゴールを挙げている実力者だ。2年目の今季こそは15ゴールほど期待したい。

オランダ『Soccernews』によると、ドルトムントのディレクターを務めるセバスティアン・ケールもマレンのパフォーマンスを高く評価する。

「彼は良い一歩を踏み出したね。彼はよりフレッシュでポジティブに見える。彼のパフォーマンスは自信がみなぎっているよ」

若いムココ、マレン、アデイェミをベテランのロイスが巧みにコントロールする形で王者バイエルンに食らいつきたいところだが、新生・ドルトムント攻撃陣は機能するのか。この試合に途中出場した17歳のジェイミー・バイノー・ギッテンスにも期待したいところで、やはり今季もドルトムントのカギを握るのは若手アタッカーだ。