ベトナムからの技能実習生の受け入れを町全体で支援し地域農業の発展につなげようと、栃木県内有数のイチゴの産地・壬生町で関係団体が覚書を取り交わしました。

 

覚書を結んだのは、壬生町とベトナムで実習生の育成やあっせんを行うUIH社、JAグループで技能実習生の受け入れ事業を担うプラスアグリ協同組合など4団体です。このうち、おととし設立されたプラスアグリは農家での実習生受け入れに向けて調整を進め、今回、UIH社を通してベトナムから2人を町内のイチゴ農家で受け入れることが決まりました。

 

覚書は2人に続く人材を継続的に受け入れられる体制づくりを目指すもので、実習生の育成や受け入れ後のサポートについて4団体が連携することなどが盛り込まれています。会場では日本での生活をスタートさせる実習生2人と受け入れ農家の顔合わせも行われました。

 

家族経営が中心の日本の農家にとって、実習生は貴重な労働力となる一方、実習生にとっては日本の技術を母国へ持ち帰るチャンスでもあります。壬生町では2人の日本での活動が次の受け入れに向けた足掛かりになると期待を寄せています。