福田富一知事は28日、定例会見を開き、栃木県出身のお笑い芸能人でとちぎ未来大使の「U字工事」から寄付を受けたクイズ番組の賞金300万円について、電気自動車の購入などに充てると発表しました。

 

とちぎ未来大使のU字工事はテレビのクイズ番組の賞金として300万円を獲得し、「栃木県を盛り上げたい」として全額を県に寄付していました。寄付の使い道について「災害対策に役立ててほしい」との意向があったことから、電気自動車の購入を決めました。外部給電器は持ち運びができ、電気自動車のバッテリーとつなぐことで非常用電源として使用できます。1台で一般家庭の2~3日分の電力量を賄えます。福田知事は災害時の避難所などで「走る蓄電池」として活用していきたいとしています。

 

会見ではそのほか、昨年度の県産農産物の輸出額が約5億4千万円で、前年度と比べて172%と大幅に増加したことが明らかになりました。県が輸出に力を入れている牛肉はおととし開設した「とちぎ食肉センター」の働き掛けもあり、270%の増加となりました。主要な輸出先のアメリカやシンガポールの経済活動の回復に伴う外食需要の増加に加え、新たな事業者がEUへ輸出を始めたことなどが影響しているということです。