去年、東京都内を走行中の電車内で乗客を無差別に襲う事件がたて続けに発生しましたが、日光市で27日、警察と鉄道会社が合同で刃物などを凶器とした事件に対応するための訓練を行いました。

訓練が行われたのは東武鉄道の下今市駅から東武日光駅の区間を走行するSL大樹の車内で、日光警察署と東武鉄道からおよそ30人が参加しました。

走行中の車内で刃物を持った犯人が乗客を襲うという想定で、訓練では乗客が刃物で刺されたあと係員が被害者を介助しながら、ほかの乗客を別の車両に誘導して避難させ警察へ通報しました。

その後、防護楯をもった車掌が犯人を乗客がいない車両へ隔離。SLが駅に到着すると、通報を受けてホームで待ち受けていた警察がさすまたなどを使い犯人を取り押さえました。

今年は栃木県で国体と障がい者スポーツ大会が開かれることもあり、警察と鉄道会社では訓練を通して連携をさらに高めていきたいとしています。