栃木県内では27日、佐野市で最高気温が観測史上最高に並ぶ39.8℃を記録するなど厳しい暑さとなりました。そのような中、気象庁は27日、九州南部、東海、関東甲信で梅雨明けしたとみられると発表しました。

気象庁によりますと、関東甲信の梅雨明けは平年、7月19日ごろですが、今年は統計がある1951年以降、最も早くなりました。また、梅雨の期間も過去最短です。

宇都宮地方気象台によりますと、梅雨の期間の宇都宮の降水量は速報値で67ミリで、平年の131.6ミリの半分程度でした。

佐野市では27日、午後2時11分に最高気温が39.8℃まで上がり、統計を取り始めた1978年以降2020年8月11日に並んで県内での観測史上最高となりました。

27日の佐野市の最高気温は気象庁が設置した全国の観測地点でもトップとなりました。県内では7カ所で気温35℃以上の猛暑日を観測しています。

一方、政府は27日、記録的な猛暑に伴って冷房の需要が高まるとして「電力需給逼迫注意報」を初めて発令しましたが、28日も電力の供給が厳しくなる恐れがあるとして、この注意報を継続すると発表しました。午後3時から6時の間、無理のない範囲での節電を呼びかけています。