太平洋戦争中の学童疎開をきっかけに交流が続いている当時受け入れ先だった栃木市の寺に東京から疎開していた児童の後輩たちが訪れ親睦を深めました。

栃木市藤岡町にある繁桂寺(はんけいじ)では1944年の太平洋戦争の末期に学童疎開を受け入れていました。

  

22日は当時、繁桂寺に疎開していた児童の後輩にあたる東京都新宿区の愛日小学校から6年生およそ80人が訪れました。

寺と児童との交流は新型コロナウイルスの影響で一時中断していたため3年ぶりになります。

子どもたちを迎えた繁岡哲哉住職は当時、本堂で寝泊まりをしていたことや十分な食料がなかったことなどこれまで寺に伝えられてきた疎開中の様子を語りました。

また、学童疎開について研究する元教員の小倉久吾さんからは疎開していた子どもたちの写真を見せながら戦争について考えるきっかけにしてほしいと訴えました。