競技場の芝管理業務 次点の企業に委託 とちぎ国体メイン会場
10月に開催される、とちぎ国体のメイン会場となるカンセキスタジアムとちぎについて栃木県スポーツ協会が2020年に芝管理業務の委託先を公募した際に会計規定を逸脱し、審査委員の合計評価が最高点だった東京の企業ではなく次点の地元企業を選んでいました。
県スポーツ協会によりますと審査は3人の委員が出席して2020年3月、企画提案内容で選ぶプロポーザル方式で行いました。
関係者によりますと東京の芝管理企業の合計評価が最高点でしたが委員3人のうち1人の点数が極端に高いものでした。
県のマニュアルでは「業務委託業者は評価点が最高の者」と定められていますが、県スポーツ協会は「委員ごとの採点で2人が地元企業を最高にしたため話し合いで委員の間で意見調整をした」と説明しています。しかし委員の一人は「合計点が示された後に『点数では決めない』とされ納得できず退席した」と話しています。
委託費の上限は1年あたりおよそ2000万円で3年契約です。とちぎテレビの取材に対し県スポーツ協会の荒川高志事務局長は「逆転現象が起きたときにどうするというのが審査基準に明記されていなかった。きちんとしておくべきだった。委員で最終的に判断したので手続き的に問題はない」と答えています。