梅雨などの出水期にリスクが高まる土砂災害の被害を防ごうと、栃木県鹿沼市で16日、県と市の関係機関が土砂災害が発生する恐れのある場所を点検しました。

点検は県が定める「土砂災害防止月間」に合わせて行い、県と市の職員、消防や警察などから21人が参加しました。一行がまず訪れたのは日吉地区にある火打沢の擁壁です。

この場所は土砂災害の危険性を示すハザードマップで、災害発生の危険があるとされる「土砂災害警戒区域等」に指定されています。地滑りなどの危険があるとされていて、参加者は斜面に亀裂がないかや上から土砂が落ちていないかなどを確かめました。日吉沢砂防ダムでは、壁面に崩れがないか確認したほか、以前行った工事に問題がないかなどを点検しました。

鹿沼土木事務所によりますと、鹿沼市内には土砂災害警戒区域等が1177カ所あるということで、今後も土砂災害警戒区域等を中心に点検を続けて被害防止に努める考えです。