松本潤 初大河で周囲の心掴むロケ弁改革!クランクイン初日にうな重、そばの屋台出す計画も

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《家康公という誰もが知る人物を演じるプレッシャーも感じますが、地域の皆さんからのパワーをいただいて、この作品ならではの家康像を表現していけたらと思います》

6月6日にNHKの公式ホームページで、クランクインに際してこうコメントしたのは松本潤(38)。

’23年に、40年ぶりとなる徳川家康を題材にした大河ドラマ『どうする家康』(NHK)で主演を務める松本は、「大役に気合十分」と制作関係者が明かす。

「松本さんは時代考証を担当する歴史の専門家と演出家の会議にも自ら志願して参加し、言葉遣いや、所作などが時代に即しているのか積極的に質問しているそうです」

これまで大河に出演したことがなく、NHKでの連ドラ主演経験もない松本。そんななか助けを求めたのは“親友軍師”だった。

「松本さんは旧知の仲で’22年の大河『鎌倉殿の13人』の主演を務める小栗旬さん(39)に、大河の座長についてアドバイスを求めたそうです。これまで時代劇への出演経験も多くはない松本さんに対して、小栗さんは“大河ドラマであっても、史実ばかり気にせず、ほかの作品と同じように、その場その場の状況に正面から向き合って、演技することが重要”と伝えたといいます」(NHK関係者)

小栗の助言の効果もあってか、撮影現場では、すでに松本が自分の色を出している。

「松本さんは頭全体を覆うカツラではなく、地毛を一部生かしたものを使っています。これはビジュアルにこだわる松本さんからの提案にスタッフが応え、実現したといいます。問題を提起して、話し合うことを大切にしている松本さんらしいですよね。

また今回の衣装は、当時の染色法を再現して作られていて、松本さんは感激したそうです。

そんな細部へのこだわりを目の当たりにして、『どうせやるならこれまでと違った家康像にしたい』と意気込んでいました」(前出・NHK関係者)

松本から直電を受けて、同作への出演を快諾したジャニーズの“先輩軍師”からも、ありがたい教えがあったという。

「岡田准一さん(41)は、’14年の大河『軍師官兵衛』で主演を務めました。そこで、当時の経験をもとに、“大河は撮影期間が約1年半と長丁場。ほかのドラマや映画より、撮影チームと長く時間を共有するため仲のよさがのちのち重要になってくる”などと伝えたそうです」(前出・NHK関係者)

松本はすでに大河に関わる出演者やスタッフの心をつかむために動き始めているようだ。

「松本さんはクランクイン初日にうな重を差し入れしたと聞いています。スタッフ一同大喜びだったとか」(前出・NHK関係者)

豪華な差し入れは宣言どおりだった。4月15日に開催された大河の出演者発表会見で、「食事係を任命された」と明かしている松本。さらにこう続けていた。「ごはん屋さんの友達がたくさんいて、すでに何人かに声をかけているので、あとはNHKとの交渉によってケータリングにするか弁当にするか決めていきたいと思います」

5月末に発表された『Johnny’s Festival 〜Thank you 2021 Hello 2022〜』のDVD&ブルーレイ化の際に松本の仕事に対する熱量を実感したと音楽関係者。

「ファンの“見たい”に応え、グループの垣根を越えたコラボを実現させた松本さんの演出により、昨年末に開催された『ジャニフェス』は好評を博しました。

自然とファンからはDVD化してほしいと要望が……。違うレコード会社に所属する複数のグループが出演するフェスを映像化するには、権利関係の問題をクリアする必要がありましたが、大勢のファンの声に押される形で、前例がないDVD化にこぎつけたそうです」

■「頑張ろうと思える何かを与えられたら」

松本の行動力に大きな期待が寄せられていると前出のNHK関係者も言う。

「大河ドラマの食事情には厳しい現状があるのです。撮影のために扮装しているので、空き時間に自由に食事に出かけることもままなりません。

そのためNHKでの撮影のときは局内の食堂がメインの食事スペースとなっています。

また野外ロケの際は周辺に飲食店が少ない場所で行うことが多いので、弁当がメインです。長期間そのような環境が続くので、以前までは主演クラスの方からの差し入れが頻繁にあったそうです。このおかげで、キャストだけでなくスタッフにとっても“撮影中の唯一の楽しみ”の時間になっていました。しかし、コロナ禍で差し入れがしづらくなってしまいました」

『GOETHE』’22年3月号のインタビューで、《一緒にいる人が少しでも頑張ろうと思えるような何かを自分が与えられたらいいなと思う》と語っていた松本だけに、食は譲れないポイントだったようだ。

「岡田さんや、小栗さんにも相談したみたいですね。

岡田さんは甘いものが重要だといって、バウムクーヘンなどのスイーツの差し入れを勧めたといいます。小栗さんからは、コロナ禍の差し入れ制限について伝えられたうえで、『冬場はカレーがよかった。季節柄も意識したほうがいい』とアドバイスされたと聞いています。

そこで松本さんはNHKと交渉し、コロナ対策を徹底したうえで、夏場には大好きな老舗蕎麦屋さんの協力を得て屋台を出したいと考えているそうです」(前出・NHK関係者)

自らの発想をスタッフに伝えたり、食事情を改善しようとしたり、NHK大河に新しい風を吹き込もうと奔走する松本。

スタッフや、視聴者を喜ばせるために汗水を垂らす彼には、早くも《人間は、最も多くの人間を喜ばせたものが最も大きく栄えるもの》との名言を残した家康の風格が漂い始めているようだ。