産業廃棄物の不法投棄を未然に防ごうと、栃木県などが14日、ごみの収集や運搬を行う車両の抜き打ち調査を行いました。

 

調査が行われたのは那須塩原市を走る県道30号で、道路を通行する車両を呼び止めて近くの駐車場に誘導します。県や市町の担当者、警察など25人が参加し、産業廃棄物の運搬を行う大型の貨物自動車などに抜き打ちで調査を実施しました。ごみがどこからどこに運ばれ、どのように処理されるのか、あらかじめ記された書類をチェックしたほか、荷台に積まれたものが書類の内容と一致しているかなどを入念に確認しました。

 

産業廃棄物の不法投棄を巡っては、運搬業者などがごみ処理にかかる費用を抑えるために処理施設までごみを運ばず、違法に投棄することが問題となっています。県内では2020年度、177件の不法投棄が確認されていて、量にして1万3,673立法メートルにも及んでいます。

 

環境や健康への被害が懸念されることから、県は今回のような調査に加えて不法投棄が起こりやすい場所のパトロールなどを行っています。