北方領土の戦争発言で日本維新の会を除名された丸山穂高衆議院議員がNHKから国民を守る党に入党 - BLOGOS編集部

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※この記事は2019年07月29日にBLOGOSで公開されたものです

今回の参議院選挙で初当選した「NHKから国民を守る党」の立花孝志代表が29日、参議院議員会館で会見を開き、北方領土問題の「戦争」発言で日本維新の会を除名された丸山穂高衆議院議員の入党を発表した。

丸山氏は「(離党後)無所属になる中で1人でできることも限られていた。一緒にタッグを組んで共闘し、NHKをぶっ壊しスクランブル放送を実現させたい」と話し、立花代表は「選挙前から丸山先生にはラブコールをしていたので、念願が叶った。ドラフト会議やFAなどで希望選手を獲得した監督のような気持ち」と述べた。

お互いの印象を尋ねられると丸山氏は「最初にお話をしたときに"人たらし"だなと思いました。豊臣秀吉はこんな感じだったんだろうなと思います」とコメント。

さらに、『毒を持って毒を制す』とTwitter上で代表が投稿していたことに対し、「毒って私か!(笑)。まあ毒なんですが立花代表も十分毒で、混ぜて劇薬にする。国民の皆さんが思っていらっしゃる、本当に変えなきゃいけない部分に対して、突っ込んでいくことで薬にして、NHKの病魔を退治するんだというのを、熱い想いで語っていらっしゃるので、熱くて人たらしで面白い人だなと思いました」と話した。

また、立花代表は「東大を卒業し、3期衆議院の小選挙区で当選されていてとにかくポテンシャルが高い。また、国会議員の仕事である"立法"、法律を作ることができる人。あとはみなさんが思っていらっしゃるよりも素直な人というか、真面目な人。実直な方だなというのは僕の印象です」と話した。

丸山氏は2019年5月、北方四島へのビザなし交流訪問団に参加した際、元島民の訪問団長に北方領土について「ロシアと戦争で取り返すのは賛成か反対か」と質問。団長が「戦争なんて言葉を使いたくない」と応じると「戦争しないとどうしようもない」などと反論した。丸山氏は飲酒をしていたという。この発言を重く見た所属の日本維新の会から同月、除名処分を受けていた。

丸山氏「NHK受信料は払う」

立花氏は、参院選当選し国会議員になったあとも、「これからもNHKの受信料は払わない」と宣言していた。

一方、丸山氏はNHK受信料の支払いは続けるという。「党内で政策が一緒だけれど、どのような行動を取るのかというのは様々だと思っていますし、分かれて当然だと思っています」「基本的には法で立て付けとして契約をしなければいけないとなっていますし、契約をした場合はお支払いも私はすると思いますが、しかし、立花代表をはじめ他の方がそれに対して払わないということは活動の一貫ですからNOだということはしない。ただ、これからはNHKの自動引き落としをやめて集金に来てもらう。そこで色々と話を聞いてやりとりをすることは党としても面白いと思っています」と話した。

これに対し、立花代表は「困ったな…と思いましたけどね」とコメントするが、「党の所属議員全員がいま払っていませんということで安心してもらっているんですが、その言葉を使えなくなったかなぐらい」とし、「とにかく党は自由にしているんです。なぜかというと、日本を自由な国にしたいのに、NHKだけが自由を認めず『金を払ってくれ』というのはあまりにも嫌なんですね。とにかく僕は誰かに迷惑をかけるようなことはやめてほしい、やめなさいといいますが、誰にも迷惑をかけないことに制限をかけることはしない。僕の根底にあるのは自由なので、丸山議員が払いたいということを止めるつもりはまったくありません」と理解を示した。

一部報道では、無所属の渡辺喜美参院議員の合流も報じられている。さらなる会派の拡大について立花代表は「うちの党はNHKのスクランブル放送というのを、もちろん一にあげているんですけれども、政見放送でも申し上げたように"正直者がバカを見ない社会、日本"にしていきたい。いまの安倍・自民政権というのは『権力というのは長くもつと腐敗する』象徴です。なんとか自民党を脅かすことができるような政党に向けて育てていきたい。その途中にNHKのスクランブル放送があると考えています。そうなったら私は(議員を)辞めますし、党を解党します」と話した。

立花氏と丸山氏は25日、国会内で会談し、立花氏がN国党への入党を要請。丸山氏は会談後、月曜日に返答をすることを明らかにし、この日、会見の前には【速報】として自身のTwitterを更新していた。

【速報】「NHKに不満よな。丸山、動きます」と丸山穂高議員、N国への入党要請に応じる意向を固める。本日13時から先日と同じ場所で立花議員と会談。その後、最終合意できればその場にて記者会見に切り替え予定。