SNSで人気のファッションイラストレーター・珍田さんと、ライターの野田春香さんがタッグを組んだ連載!「こんなときどんな服を着ればいいかわからない」のあるあるなお悩みに合わせたアイテムやコーディネートを、30〜40代の今を生きる3人の個性豊かな女性の日常とともに紹介していきます。

【今回の主人公は、コンサバスタイルの“マユミ”】

42歳のマユミ。保険会社の営業で、バツイチ独身のひとり暮らし。168cm、57kg。大阪出身。はっきりものを言う性格で気が強く、クールで周りに頼られがちだけど中身は乙女。11歳年下の彼氏がいる。仕事柄、平日はオフィスカジュアルスタイルでモノトーンばかり。休日もそれをベースにしたコンサバな服が多い。

シャンブレーシャツは、着まわし力が高くアイロンいらず!

第8回は「シャンブレーシャツ」の着まわし。堅苦しい雰囲気になりたくないけど、大人としてきちんとしていたい、なんてときに便利なんです。

●1枚で着れば、きちんと感がほしい場所でもすてきに!

【5/3 火曜日 PM1:00。美術館】

マユミ:GW。彼氏のユウと二泊で温泉旅行。移動時間は長いし、現地ではたくさん歩くからなるべくラクな服がいいな。でもそういう服ばかりだとちょっといいレストランやカフェ、美術館になじまなかったりして、オシャレしてくればよかったと後悔するのはわかってる。

カジュアルにもきちんとにも対応できる服かぁ…やっぱりシャンブレーシャツかな。普通のシャツよりラフでヘルシーに見えるし、体型も隠せるし、でもきちんと見えるし、ユウと並んで歩いてもおばさんに見えないし…。

朝ユウと合流してびっくり。ユウもシャンブレーシャツ着てる。おそろいにしたみたいで恥ずかしいと苦笑いしてたら「おそろいみたいでかわいくなっちゃったね!」とうれしそうに言われたものだから、ふわふわした気持ちになっちゃった。

今日は美術館に行くからシャツは一枚でピシッと着た。タイトスカートを合わせてきちんと感を割増…と言いつつ、ユウとの旅だから一応かわいげも考えた結果。チノ素材だけどベルトをつければトラッドな印象にまとまってちゃんとオシャレした感じが出た。

二人で写真を撮ったらシャツのおそろいがカップルらしくてつい顔がゆるんじゃった。いけない、私ったら。…あとでゆっくり見返そ。

●羽織にして印象チェンジ。寒暖差もオシャレに対応できる

【5/4 水曜日 AM10:30。温泉街を散歩】

旅の2日目はユウと温泉街をのんびり散歩。現地で有名なミルクソフトを買って食べ歩き。ロンT一枚でいいか、と思っていたら朝から冷えて困っちゃった。昨日着てたシャンブレーシャツを羽織にしてなんとか事なきを得る。

たくさん歩く日だからとスニーカーを持ってきた。服がシンプルなときはボリュームのあるスニーカーのほうがメリハリが出るし、年齢的にぼんやり見えるスタイルもシャキッと見えるんだよね。

スニーカースタイルならカッコよくさせるのが私好み。白ロンT×黒パンツのモノトーンコーデで辛口に…と思っていたけれど、突然羽織ることになったシャンブレーシャツもフィットしてよかった! むしろ、ややマイルドになっていい感じだったかも。

あったかくなってきたら肩掛けしてポイントにできるのもいいよね。「俺もシャツ羽織ればよかった」とやたらおそろいにしようとしてくるユウ。無視したけれど、こういうとこ本当にかわいいな。ソフトクリーム、おいしそうに食べるんだろうなぁ…。

●今回のキーアイテム:シャンブレーシャツ

今時季だけでなく、秋冬になったらニットの下に入れるなど季節問わず着まわせます。羽織りにしても違和感のないゆるめのサイズで選びましょう。

くびれのないストンとしたシルエット、腕まわりもゆとりのあるシルエットが今っぽさのポイントです。普段甘口派の人はスナップボタンのものを選ぶとかわいらしさもアップしますよ。