旅行ジャーナリスト小野アムスデン道子さんが、世界中・日本中を巡って出合った地元の味をご紹介するシリーズ。今回は、4月からスタートしたNNKの連続テレビ小説『ちむどんどん』で、ヒロインが心ときめかす沖縄の味を、那覇の街を巡って探します。まずは、沖縄の名産マグロの意外な食べ方について。

沖縄でちむどんどん!那覇で見つけた沖縄グルメ

那覇の国際通りから歩いて約8分のホテル「OMO5沖縄那覇 by 星野リゾート」。宿泊ゲストに「思わず心(ちむ)が弾む(どんどん)」那覇の街歩きを案内してくれます。参加したのは「マグロはしごツアー」。

マグロは那覇市の市魚にも制定されていて、那覇市の漁港で水揚げされる量は全国の1割にもなるのだとか。那覇ではおいしい生鮮マグロの代名詞「なはまぐろ」が味わえます。

 

●沖縄の天ぷらは衣がふわっと厚い!

自分の足で回って地元の味を見つけてきたスタッフ「ご近所ガイドOMOレンジャー」に連れられて、最初に立ち寄ったのは国際通りの脇の路地をくねくねと行った先にある那覇市松尾の小さな市場にある「呉屋てんぷら屋」。サーターアンタギーや揚げたての天ぷらがいろいろ並びます。なんと沖縄ではマグロも天ぷらに!

沖縄の天ぷらは、ふわっとした厚めの衣が特徴。マグロの天ぷらはほくっとした食感、味も見た感じも鳥のささみのように淡白で、魚臭さはまったくありません。そのままでもウスターソースをかけてもおいしいです。

●沖縄ならではの刺身の意外な食べ方

次に向かったのは、とびきり新鮮な魚が食べられる牧志公設市場のすぐ近くにある「魚友」。魚の卸しもされていてさばきたての魚介をその場で食べられるというお店。そしてお刺身盛り合わせや1品+ドリンク2杯のセットが1000円というお値段がなんともうれしいお店です。

この日はマグロとおすすめカツオを盛り合わせてもらいました。ここで「沖縄では刺身は酢じょうゆで食べる」と言われてびっくり。南国ならではのさっぱりした味わい方なのだとか。どんな感じかと試してみたら…。

これがおいしい! ちょっと魚を酢でマリネした感じで、味わいも広がります。

ここで、やおらOMOレンジャーが取り出してきたのは、沖縄ではおなじみの調味料「島とうがらしを泡盛に漬けた“コーレーグース”」。ピリ辛酢にしょうゆを試すと、もうお酒がすすむ味。これと、ドリンク2杯でまさに「せんべろ」セット。

那覇では本マグロ、キハダマグロ、メバチマグロ、ビンナガマグロと主に4種類のマグロが水揚げされて、少しずつ旬がずれているので、なにかしらいつもおいしい生鮮マグロが楽しめるのも魅力です。