50代、築44年賃貸で快適に暮らすコツ。減らしてよかった意外なもの
築44年の賃貸マンションに住んで14年の大野祥子さん(54歳)は、長く住んでいた自宅を居心地がよくなるように工夫をしたそうです。そんな大野さんの安らげる空間のつくり方を教えてもらいました。
長く過ごすおうちを安らぎの空間にする工夫
団地風の大野さんのマンション。初めはインテリアにこだわっていましたが、仕事が忙しくなると家の中に意識が向かず、荒れた状態に…。転機が訪れたのは1年半前です。
「コロナ渦で巣ごもり生活が続いたら、しんどくなって。ふとベランダでご飯を食べたら気持ちよかったんです。家の中でもこんなふうに心地よく過ごしたいなと思い、見直すことにしました」
●小さな工夫をプラスするだけで家じゅう心地いい空間に
ほんのひと手間加えるだけで、部屋の心地よさはアップ。窓辺や棚の一角など、部分的にものを減らせばできる工夫をご紹介します。
・雑貨ではなく、植物を飾ってすがすがしい空間に
インテリアのアクセントになっている植物。「切り花が1本あるだけで空間が生き生きするので、あちこちに飾っています」。雑貨に比べて掃除や管理の手間がかからず、いろいろな色を気軽に取り入れられる点が魅力。
・一畳を茶室に見立てて楽しむ
一畳の中に座布団を敷いて季節の花を飾り、お茶とお菓子をいただく。「一畳だけど、花や花ビン、器の組み合わせを考えて空間をつくるのがおもしろいです。スナック菓子を袋のまま食べていたのがウソのよう(笑)」
●ものを無自覚に持つのをやめたらすっきりが保てるように
本当に必要なものだけにすることで、片づいた状態を保てるように。もの選びの基準やものを増やさないコツを教わりました。
・リビングからテレビをなくす
リビングからテレビをなくし、普段はスマホかパソコンで視聴。「テレビは災害時に必要だと思い、書斎の押し入れにしまっています」
・こたつはコンパクトなものを
買い直したこたつはサイズにこだわってセレクト。「90×50cmとコンパクトなので、リビングに置いても圧迫感が出ません」。折りたたみ式で、たたむとソファの下の隙間にすっぽり収まるサイズ。
・ケア用品と文房具はバッグに入れて
出張が多く、爪切りや耳かき、毛抜きなどのケア用品と文房具は常にバッグの中に入れて持ち歩いている大野さん。「家でもそれらを使うことにし、リビングに置くことをやめました」