Xiaomi 12と12 Pro グローバル版海外発表、799ドルから。日本での発売予定はなし
中国の大手スマートフォンメーカーXiaomi(シャオミ)が、2022年版の旗艦スマートフォン(いわゆる“無印ナンバリングモデル”)となる、『Xiaomi 12』シリーズのグローバル版を海外発表しました。
昨年12月に中国版が先行して発表されていましたが、今回はグローバル版としての発表です。
米国価格は、6.28インチ画面のベーシックモデルとなるXiaomi 12(無印)が749ドルから、6.73インチ画面の上位モデルとなるXiaomi 12 Proが999ドルからです。
本体カラーはそれぞれで『グレイ』『ブルー』『パープル』の3色。RAMとストレージ構成は、12無印が8GB/128GB、8GB/256GB、12GB/256GBの3グレード、Proが8GB/256GBと12GB/256GBの2グレードです。

なお、日本のシャオミ公式Twitterアカウントによると、残念ながら日本国内での販売予定はないとのこと。
同社ファンとしては、「11Tまでは来たのだから、次はついに本命の“Tなし12”が……!!」と期待していたのですが、ここは残念なところです。
皆様、いつもご愛顧いただきありがとうございます。
- Xiaomi Japan (@XiaomiJapan) March 15, 2022
今回のグローバル発表会に沢山のご注目いただき、ありがとうございます!
残念ながら、Xiaomi 12シリーズは国内で販売予定はございません。
今後の製品企画に引き続きご期待ください!よろしくお願い致します🙇

Xiaomi 12無印と12 Proは、心臓部となるSoCにクアルコムの『Snapdragon 8 Gen 1』を搭載する、Androidベースの高級スマートフォン。
特徴は、背面カメラは3基構成、有機EL画面の最高リフレッシュレートは120Hzなど、一見すると「同社の過去モデルと比べると機能面が後退した?」と思われるような仕様となった点。
お買い得度の高さ、装備の豪華さを売りにしてきた同社の、さらに旗艦クラスモデルとしては異例にも思えますが、実はこれらは、細かくチェックしていくと「実使用上の性能を重視した」観点によるものとなっています。

無印とProの大きな違いは、ディスプレイとカメラ画素数、そして急速充電(の最大電力)です。
ディスプレイは両機種ともに最高リフレッシュレート120Hzの有機ELですが、12無印が6.28インチで2400×1080解像度なのに対し、Proは6.73インチと大きく、解像度も3200×1440と、現在では希少になりつつある“短辺側がフルHD以上”の高解像度パネルを採用します。
リフレッシュレートに関しては、12無印は選択式ですが、Proは自動可変に対応。表示内容によって最適なリフレッシュレートを自動で選択し、消費電力を抑えます。
また背面側カメラに関しては、12無印は5000万画素の広角と1300万画素の超広角、そして500万画素の望遠という構成。対してProは、「超広角や望遠も5000万画素センサーで統一する」という、比較的珍しいこだわりを持った構成となります。
そして急速充電に関しては、12無印は最大67W。対してProは、日本でも発売された『Xiaomi 11T Pro』で話題を呼んだ、最大120Wの急速充電にまで対応します。またバッテリー容量もわずかながら違いがあり、無印は4500mAh、Proは4600mAhとなります。

また技術的な特徴で特筆ものとなるのは、カメラ部のオートフォーカス(AF)性能。今回はXiaomi独自を謳うAIアルゴリズムが従来モデルより強化されたことで『Xiaomi ProForcus』との技術ブランド名が追加されました。
被写体をオブジェクトベースで認識することで、暗所や高速に動く被写体といったAFにとっては厳しい撮影環境でも、撮影者の思い通りの撮影を、容易に行える点をアピールします。

また連続静止画撮影のコマ数も、イメージセンサー側の読み出し高速化などにより、Xiaomi 11(Mi 11)世代から209%高速化するなど、画素数だけの仕様ではなく、トータルバランスの高さを狙った実装となっています。

メイン(広角)モジュールに搭載するイメージセンサーは、12無印がソニー製の1.56分の1インチ(約0.64インチ)の『IMX766』。Proではさらに大きな、1.28分の1インチ(約0.78インチ)の『IMX707』となり、暗所でのノイズ低減などに威力を発揮します。

このIMX707を搭載したことで、Proの暗所撮影モードは『Ultra Night Photo』とブランディングされています。イベントでは、iPhone 13 Pro Maxとの暗所撮影での画質比較なども行なわれました。

動画撮影では、12無印、Proともに8K/24fpsでの撮影に対応。またProForcusは動画でも効力を発揮します。またProでは、3基すべてのカメラ(画角)にて4K/60fps動画撮影に対応。4K動画でもズームなどの制限を意識しない撮影が可能となりました。
フロントカメラはパンチホールタイプで、イメージセンサー画素数は3200万画素と高めの仕様です。

心臓部となるSoCは、無印、Proともに、クアルコム製『Snapdragon 8 Gen 1』を搭載。クアルコム製のスマートフォン向けSoCでは現状最高速となる同SoCは、現行『Snapdragon 888』と比べて、CPUコア部は最大30%高速化。
ただし今回は、なぜかCPUコアごとの比較となっており、これは省電力コア同士での比較。最大コア同士では16%、ビッグコア同士では11%と公開されています。またGPU性能も、描画速度で30%、性能対電力効率では25%アップを謳います。

また、同SoCでは……というより、昨今の高性能SoCでは常に問題となる冷却に関しては、さまざまな熱拡散部品によって対応。
2600平方ミリと広めのベイパーチャンバーをはじめ、合計1万345平方ミリとなる2枚のグラファイトシート、さらにはスマホでの採用例が少ない窒化ホウ素フィルムまでも搭載し、長時間・高負荷時での安定動作を狙います。
さらに、RAMとストレージの速度もSoC側の性能を活かせる高速仕様。RAMは最大6.4Gbps相当の『LPDDR5-6400』タイプ、ストレージはUFS 3.1タイプを搭載します。

12無印とPro共通ともに、当然ながら5G対応。SIMスロットはデュアルSIM仕様で、マイクロSDスロットはなし。生体認証は指紋と顔認証の双方に対応します。
本体サイズと重量は、12無印が縦長状態で69.9×152.7×8.16mm(幅×高さ×厚さ)で180g。Proは74.6×163.6×8.16mm、205gと、画面サイズもあって一回り大柄となります。
このように、Xiaomi 12と12 Proは、目立つスペックのみではなく、実仕様時のトータルバランスに重点を置いた、シャオミ製フラッグシップの“熟成”も感じさせる狙いのモデル。
ですが細かく見ていくと、同社購入スマホらしい最新デバイスの積極的採用もしっかりとなされており、従来の――最先端デバイスをお買い得感重視で使いたいからシャオミを選ぶ――ファンも一安心といった性格付けもなされています。
それだけに、返す返すも日本での発売がないのは(ついに、というファンの声も大きかっただけに)残念なところ。個人的にも、日本仕様モデルという形などでぜひとも投入を希望したいところです。

なおイベントでは、12無印より手頃なモデルとして、649ドルからの『Xiaomi 12X』も発表されました。こちらは12無印のSoCをクアルコム『Snapdragon 870』に変えたとも呼べる、バリエーションモデル。
カメラやディスプレイ、急速充電といった重要スペックは12無印から引き継ぎつつ、少しだけ廉価なSoCを使うことで、本体価格を大きく下げたバリエーションです。
Source:Xiaomi 12 Pro製品ページ(英語)、Xiaomi 12製品ページ(英語)
