「これで僕は落とされました…」ハイスペ男が語る、女が婚活に勝つ“普遍の法則”とは
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
-果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?
できなかった答えあわせを、今ここで。
今週のテーマは「超絶美人なわけではないけどハイスペ男を落とせた理由は?」という質問。さて、その答えとは?
▶【Q】はこちら:半年も連絡がなかったのにナゼ…?ハイスペ男の心を鷲掴みにして離さなかった女とは
最初は、彼女と付き合うことになるなんて思っていなかった。
麗華は名前の通り、綺麗な子だった。それは事実。ただ麗華より美人でスタイル抜群の女性なんて、この東京…特に飲みの席にあふれている。
いわば、“Aランク女子の飽和状態”である東京。
そんななか、なぜ僕が彼女を特別だと思ったのか?
出会ってからしばらく時間も空いていたし、彼女はたしかに可愛いけれど、特段目立っていたわけではない。
ただ麗華と一緒の時間を重ねるにつれ、彼女だったらどんな男でも落とせるんじゃないかなとさえ思い始めた。
だから僕は、自ら彼女を落とそうと必死になったのだ。
別に彼女自身のスペックが高いわけでもなければ、スタイルだって普通。ただ、彼女には男を惹きつけてやまない特殊な魅力があった。
「普通より綺麗な子は、飽和状態」。その中で選ばれる女の特徴とは…?
A1:ずっと笑顔だったから。
麗華と出会ったのは、半年くらい前のことになる。大々的なパーティーや、大人数での食事会は減ったものの、独身男女の食事会は細々と行われていた。
そんななか、知り合いの食事会で一緒になった麗華。
長いまつ毛に大きな瞳、そして少しだけアンバランスな、薄い唇。
華奢で綺麗な子だなと思ったものの、強烈に「すごく綺麗!いい女!!」みたいな第一印象があったわけでもない。
だがこの食事会の席で、麗華はずっとニコニコといろんな人の話を聞いていたことだけは覚えている。
「麗華ちゃんは、何のお仕事をしているの?」
「私はスタートアップ系の会社で営業をしています」
「え?そうなの?大変じゃない?」
意外な答えに、思わず声が大きくなってしまう。
彼女はおっとりとした雰囲気だったので、営業職ということにまず驚いたし、スタートアップに勤めているということも予想外だったのだ。
「大変なこともありますけど、その分やりがいがあるんですよね」
「それはわかる。嬉しいよね、取引先を新規開拓できた時とか。あと自分たちの事業が広がって、“時代を創っているな”って少しでも感じられた瞬間は」
「そうなんですよ!ちなみに宗介さんは、どういうお仕事をされているんですか?」
「僕は医療系のコンサルだよ。一応スタートアップになるのかなぁ」
あまり大きな声では言えないが、実は上場の準備中だった。
ただ食事会の席などでは、絶対に言わないと決めている。なぜならそれを言った途端に女性たちの目の色は変わり、そういう肩書で寄ってこられることにうんざりしていたのだ。
しかし麗華は、会社の状況について突っ込んで聞いてこなかった。
「へぇ、すごいですね。医療系は詳しくないので、尊敬します。人を助けられる仕事って、素晴らしいですよね」
「どうだろうね。何か助けになればいいけど」
ガツガツした女性だと、会社名は聞かずともオフィスの場所で会社名を推測したり、会社の規模を知ろうと矢継ぎ早に質問してくる。
麗華は、そういったことを一切しなそうだ。
「麗華ちゃんは、お休みは土日なの?」
「そうですね、一応。でも休日出勤とか余裕でありますけど(笑)宗介さんは?」
「僕もだよ。完全にオフっていう日があんまりないからなぁ」
「そうなんですか?」
「そうそう。結局常に仕事のこと考えてるしね」
「職業病ですね」
そう言いながら、楽しそうにニコッと笑ってくれた麗華。その瞬間目が合い、思わず僕は目をそらしてしまった。
― あれ?この子かなり可愛いかも。
女性の笑顔は何よりも美しい。どんな美人よりも、常にニコニコと笑顔が可愛い子のほうがいいものだ。
しかも麗華は、さっきから話を聞いている間でさえずっと口角が上がっている。
「麗華ちゃんって、いつもそんなニコニコしているの?」
「え?ニコニコしてます??ニヤニヤしてるのかも(笑)」
ちょっと何を言っているのかわからなかったが、それさえも可愛かった。
その日はそのまま解散したのだが、家に着いてふと彼女の笑顔を思い出した。そしてすごく楽しい時間を過ごせたなと思ったのだ。
ただ、そこからすぐに僕からアプローチしたわけではない。
この時は仕事が忙しくて彼女を作る気もなかったから。
だからしばらく麗華に会うこともなく、そのままになっていた。しかし同じメンバーでまた会おうという話になり、彼女と再会したのだ。
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A2:こちらが追う側になれた&ライバル出現というハプニング
食事会から半年経った頃。仕事も落ち着き、そろそろ彼女も欲しいな…というモードに入ったタイミングで、僕の家でホムパをすることになった。
そこでも、麗華の言動が素敵だなと思うことが多々あった。
まず家に入った時。玄関先で彼女の靴は端のほうに、きっちりそろえて置いてあった。
港区界隈で遊んでいる派手な女性たちには、意外にこういう当たり前のことができない子がいる。ちょっとした行動に育ちがでるものだ。
そしてホムパが始まった後も、気がつけば麗華は常に周囲を気にしていた。誰かのグラスが空いたらついでくれるし、取り皿もさっと出してくる。
ただそれが決して“私ってイイ女でしょ?”という感じではなく、とにかくさりげないのだ。
例えば、サラダを取り分けるとき。僕の両隣に座っていた子たちなどは必死になってアピールしてくれていたけれど、麗華は上手に甘えてきた。
「私より宗介くんが取り分けたほうが上手だと思うから…お願いしてもいいかな?」
「もちろん、任せて。女性陣は、座ってくれていればいいから」
思わず頼れるキャラを演じたのは言うまでもない。
そして何より大きかったのが、彼女の聡明さが際立っていたことだ。
僕と友人がつい熱くなって経営の話をしても、適度な相槌と合いの手を入れてくる。同じ業界にいるからかもしれないけれど、難しい言葉も理解している。
「も〜宗介くんたち、難しい話はやめて飲もうよ」
もう1人の女性はこんなことを言ってきたが、麗華はただ純粋に、話を聞いてくれていた。
この感じが抜群だった。
決してマウントを取ってくることもなければ、話を中断することもない。でも聞いているだけじゃなくて、ちゃんと反応をしてくれる。
またそれ以外にも、競争社会で揉まれている男に火をつける要素があった。
それが、“他の男からの評価”だ。
ワインを開けるためにキッチンへと向かうと、同席していた悠太がそっと寄ってきた。
「なな。麗華ちゃんって、いい子だし可愛いよね」
「え?悠太、麗華ちゃん狙い?」
「え?すでにお前となんかあんの?」
今は特にない。けれどもここで彼女を押さえておかないと、他の人に取られる気がして僕はなんとなく悠太を牽制する。
「一応…」
需要があればあるほど、市場価値が上がるのはどこの世界も同じ原理。早めに手に入れておかないと売り切れてしまうかも、という焦りの心理も生じる。
だから翌日、麗華に連絡をしてデートを申し込んでみたのだが、まさかの三度も、日程が合わないと断られてしまった。
― 僕の予定に合わせてくれないところもいいな…。
過去には、先約をドタキャンしてまでも僕の予定に合わせてくれようとした子もいた。
ただそういう女性は、男からするとまったく魅力的ではない。自分の世界をちゃんと持っている子のほうが、圧倒的にいい。
こうしてさまざまな要素が重なり合い、僕はいつの間にか麗華から目が離せなくなっていた。
◆
男のほうから“手に入れたい”と思わせるのが、真の勝利。
追われると、逃げたくなるのが男の心理というもの。
いいなと思っていても、追うのではなくさりげなく追わせてほしい。
自分を磨いて知性を身につけること。他の男も巻き込んで争奪戦になるくらい、魅力的な女性になること。
そして、今手に入れておかないと誰かに取られてしまうかもという焦りのスパイスが入ること。
ハイスペックな男性と付き合うには、こうした“男の狩猟本能を刺激すること”に限ると思う。
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