「ちょっとした奇跡ですよ」と獣医さん…14歳の猫さまが大病を克服できたワケ
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第4回目はとても小柄のハチワレ猫のテト(TETO)さま。
14歳のマダム猫さま登場!
【フレンチ猫さま】vol. 4
猫の話をもっと聞かせて! 病気から奇跡的に復活した猫さま。
飼い主が8歳の誕生日に親からプレゼントされたテトさまは、14歳のマダム猫さま。昨年、手術を無事終えて今では元気になりました。
私、テトは元々小柄で、体重は3kgあるかないかです。昨年大きな病気をして家族を心配させました。体重もきっと減っていたに違いありません。最初から、手術をしても効果があるかどうかはなんとも言えない、と説明されていたので、元気に退院する時に獣医さんから「ちょっとした奇跡ですよ」と言われました。
家に戻ると飼い主はとてもよく面倒を見てくてれたので、愛情が病気を治してくれたんだと思っています。飼い主が10歳の時インフルエンザにかかってベッドに寝たきりになった時は、私がベッタリお世話をしました。今回はその時の恩返しをされた気持ちです。
大好物なのはクロワッサン、朝食に飼い主からも少しもらいますが、テーブルに落ちたパン屑の掃除は私の役目です。
得意技は靴紐を噛み切ること! うちにくるお客さんは注意が必要です。
嫌いなものは大きい音。音に敏感なので、今住んでいる道路に面したアパートは、ゴミ車やオートバイが来ると恐怖を感じて隠れるところを探します。
一番安心できるのは、飼い主が子どもの頃から持っていたぬいぐるみといっしょにいること。これがあれば一人で留守番でも寂しくありません。
飼い主のお母さんは今引っ越しを考えていて、新しいアパートを見つけました。その時飼い主も別に一人暮らしをし始めるとのことで、私はどちらで生活をするのでしょうか? ぬいぐるみがあるほうに決まってます!
写真ではよくわかりませんが、直接お会いした時に、とても小さい猫さまだと思いました。私は今まで何匹もの猫さま出会ってきましたが、テトさまは最小かもです。
病気する前は飼い主が一人暮らしをし始めたら連れて行くと言っていましたが、入院した後は気持ちを変えたようで、テトさまが一人ぼっちでいるのはかわいそうだと。今社会人で家にいる時間が全然なく、十分に世話ができないかもしれないということで飼い主のお母さんの新居に行くようです。
取材・文 Manabu Matsunaga