将棋の藤井聡太四冠が渡辺明王将に挑む王将戦7番勝負の第3局が大田原市内のホテルで行われ、藤井四冠が五冠に王手をかける3勝目をあげました。

将棋界を背負う2人の一戦で対局中に取った食事「勝負飯」にも注目が集まりました。

一局を2日かけて行う王将戦7番勝負。

第3局は29日と30日、大田原市内のホテルで行われました。

19歳の藤井四冠が史上最年少での5冠を目指す一方、37歳の渡辺王将は名人、棋王の三冠のタイトル保持がかかっていて、大田原決戦はその大勢を決める歴史的な一戦となりました。

対局は2日間合わせておよそ17時間の熱戦が繰り広げられ、開幕2連勝中の藤井四冠が五冠に王手をかける3勝目を勝ち取りました。

そして、対局の行方と同じくらい注目されたのが長時間にわたる頭脳戦を支えた「勝負めし」です。

この2日間の中で両者が昼食に選んだのは大田原ブランドのA5ランク和牛「与一和牛」が50グラムも入ったカレーです。

午後のおやつには「とちおとめ」が使用されたとちおとめジュースをオーダーしています。

藤井四冠が食べたホテル特製の「栗の小倉ようかん」は一般客から「取り寄せができないか」という問い合わせが多くあるということです。

一手一手で形成が逆転し、最後まで勝負の行方が分からなかった白熱の指しあい、名勝負を地元のおもてなしが後押ししました。

王将戦・7番勝負の運命を分ける次の第4局は2月11日と12日の2日間東京都立川市内のホテルで行われます。