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Twitterが、誤解を招くツイートの報告機能の試験的な導入をブラジル、スペイン、フィリピンに拡大したと発表しました。この機能、2021年8月からテストが行われているもので、これまで米国、韓国、豪州の一部ユーザーが利用可能でした。

TwitterのYoel Roth氏によると、テスト開始以来、370万件を超える報告を受けているとのこと。ただし、報告を受けたなかで誤報として扱うべきコンテンツと判定したものの大部分は、自動化やモニタリングによって特定されているものと重複しているとも述べています。にもかかわらず試験対象の地域を拡大するのは、これらの報告が、誤報のパターンを識別するのに役立つか検証するのが目的だからです。すでに、外部の誤報を掲載しているウェブページやサービスへのリンクなど、単純なツイート以外の投稿に対しては、効果が顕著に表れているとのことです。

なお、報告のうち、実際に対応しなければいけないものは10%程度。他の政策分野の20〜30%と比較して、ノイズが多いと指摘します。多くの場合、誤報を含まず単にテーマがずれているツイートを誤報と報告しているとのことです。

Roth氏は、「個々の報告のレビューを効率的に行うためには、報告をフィルタリングし、優先順位をつける技術を構築する必要がある」とし、「特に英語以外のリサーチやトレーニングのデータが必要だ」と述べています。今回、ブラジル、スペイン、フィリピンの非英語圏がテストに追加されたのも、こうした事情にがあるようです。

この報告機能は、2022年にリリースを予定しているとのことです。

Source: Yoel Roth(Twitter)