義姉出戻る 義姉サイド1

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前回からの続き。幼い頃から親の支配を受けていた私。高校を卒業して働きはじめると給料を搾取されるようになりました。やがて激務で身体を壊して退職し収入はゼロに。冷たい仕打ちがますますエスカレートしたため、私は逃げるように家を出ました。

家族には隠していたのに、どうして私の居場所が分かった!? とっさに「彼に迷惑をかけられない」と思った私は玄関ドアを開けて対応しました。母は私の姿を見て苦々しく言い放ちました。

母「妊娠しているっていうのは本当だったのね……。そのお腹、どういうこと? どうせ1人で産むつもりなんでしょ?」

実は先日、私が妊婦健診のために産婦人科に入っていくのを母の友人が見かけていたのです。母は病院の周りをうろつき、私が住んでいるマンションを突き止めて押しかけてきたのでした。しかも母は私が「未婚のままシングルマザーになる」ものだと勘違いしていました。



久しぶりに帰ってきた実家では弟が結婚して妻子と同居していました。当初私は「お嫁さんはきっと厄介者が来たって思ってるんだろうな……」と思い、とても声をかけることができなかったのです。しかし家政婦代わりにされている弟のお嫁さんの姿はまるでかつての私を見ているようでした。そこで思い切ってこれまでの経緯をすべて話すことにしたのです。





産後3ヶ月が経つのを待ち、私は弟のお嫁さんと協力して一緒に実家から逃げました。その後、海外に移住しようやく平穏な暮らしを手に入れたのです。

あれから実家の暮らしは破綻し、ついには家と土地を売り払ったと聞きました。連絡をくれた弟のお嫁さんも無事離婚が成立したと聞きホッとしています。彼女は「安心してね、あの家があった場所にはもう何もなくなったから」と告げてくれました。これからは夫と子どもの幸せを守るために頑張っていきたいと思います。

【第6話】へ続く。

原案・ママスタコミュニティ 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子