ナダルとのトレーニングはシフィオンテクへの誕生日プレゼントだった

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20歳の元全仏女王イガ・シフィオンテク(ポーランド)は今年、憧れの人であるラファエル・ナダル(スペイン)と共に練習をする機会を手にした。これが実現したのは、二人が「全仏オープン」でのタイトル防衛に向けて準備している時期であった。


シフィオンテクのチームのスポーツ心理学者であるダリア・アブラモビッチ氏によると、ナダルとの練習はシフィオンテクの誕生日のサプライズとして計画されたという。スポーツウェブメディアSportskeedaが報じている。

「プレゼントとラファとの練習というアイデアは、ローマで生まれました。彼女がラファのトレーニングを興味津々で見ているのを目にしたんです。彼女を元気づける素敵なサプライズになると思いました」とアブラモビッチ氏は語った。


アブラモビッチ氏はさらに、これを計画する上ではWTA(女子テニス協会)が深く関わっていたこと、そしてナダル本人もシフィオンテクと一緒に練習することにとても前向きだったことを明かした。


「連絡に際してはWTAが助けてくれました。(“全仏オープン”は)大切な大会なので、(練習の)時期は難しかったですが、ラファはとても意欲的でした」


シフィオンテクは、多くの機会をとらえてナダルへの賞賛を口にし、子どもの頃の憧れの選手であったと明かしている。さらに、ローマで初めてナダルと交流する機会を手にした時には、ソーシャルメディアに写真を投稿していた。今年の「ATP1000 ローマ」と「WTA1000 ローマ」では、ナダルとシフィオンテクの2人がそれぞれ優勝を果たしたのだ。


「全仏オープン」優勝経験者のシフィオンテクがパリでの練習後にメディア関係者に語った内容によると、彼女はグランドスラム20度優勝を誇るナダルとの交流から「前向きなエネルギー」を得たという。


「彼との練習は、たくさんの前向きなエネルギーを私にくれた。本当にものすごい刺激になったわ。これほどの偉大な選手が、コートの外で普通にしていて、冗談を言ったりちょっと皮肉を言ったりしているのを見るのは、本当に素敵なことね。本当に、本当に素敵。彼は、誰もが自分のために彼から何かを得ることができる、そういう人よ」


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全仏オープン」での(左から)シフィオンテク、ナダルのコーチであるカルロス・モヤ、(一人おいて)ナダル
(Photo by John Berry/Getty Images)