主婦業のかたわらエッセイストとしても活動する若松美穂さんが、楽しく、豊かに暮らすためのさまざまな工夫をつづります。
今回は、自分や家族へのプラスの声がけについてです。

自分自身や家族にポジティブな声がけをしてみませんか?



ある日、テーブルの上に乗った娘のプリントに目が留まり、思わず笑顔になった私。
彼女が面談で使うプリントの一番上には「リラックス!! 大丈夫」という言葉と共に、ガッツポーズのマークが書いてありました。

面談が始まる前の不安や緊張を予想し、自分自身にかける言葉なのでしょう。
この“自分自身に”というのがポイントです。


不安なとき、心配事があるとき、ほかの人に「大丈夫よ」「なんとかなるよ」と言われたとします。
一瞬は安心できるかもしれません。
でも重要なのはその後で、「そうだよね、大丈夫かもしれない」と“自分も”思うことができれば、安心感が広がります。

けれど、「本当に、そうかしら?」「そうは言ったって…」と“自らが”否定すれば、また不安の波が押し寄せてしまう。

自分の心と体を動かすのは、案外自分自身だったりするんです。

普段の生活でも、「やりたくないな〜」「めんどうくさい」「あ〜、やだ」と口に出し、さらに心の中で「ほんと、やっていられない」「どうして私ばかり?」なんて思っていたら、おそらく、どんどんやる気は失せていく。

なので私は…、自分や家族へのプラスの声がけは、積極的にするようにしています。
それがポジティブになれるきっかけになると思うからです。

●自分や家族へのプラスの声がけ。実際に声に出して言うのがコツです



朝起きたら声に出して言います「今日は午前中を無駄にしないぞ〜」。
掃除をしながら「〇分までには終わらせよう」、一度ではなく何度か口に出してみます。

片づけは全部はできなくても「ここまでできただけで充分。私頑張った〜」。
シンプルな自宅ご飯でも「おいしー! ヘルシー!」。
お風呂では「気持ちいい!」、寝る前は「今日もいい日だった」という風に。

もちろん、プラスの言葉が出ない日もあるけれど、そんなときには「まっ、なんとかなるでしょう」という感じでのりきっています。

【若松美穂(わかまつみほ)】



お金をかけずにセンスと工夫でおしゃれに暮らすカリスマ主婦読者として、生活情報誌『ESSE』や『サンキュ!』などで紹介され人気者に。2011年、心理カウンセラーの資格を取得。主婦業のかたわら、エッセイストとしての執筆活動のほか、講演、各メディアへの出演など多方面で活躍。夫と娘2人、母親の5人家族。埼玉県在住。公式サイト「“いま”と“みらい”のへや
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