政府は３０日の期限をもって全国１９の都道府県に発令中の緊急事態宣言などについて全面解除すると正式決定しました。

これを受け栃木県は２８日、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、県独自の警戒度レベルもステージ３に引き下げることを決めました。

一方、感染者数の多い小山市など４つの市には、県版のまん延防止等重点措置を適用し飲食店などへの時短営業を要請します。

警戒度の引き下げは県内の新規感染者数や療養者数が減少傾向にあり、独自の警戒度指標の多くがステージ３の水準まで改善したためとしています。

一方で人口１０万人当たりの１週間新規感染者の数がステージ３の１５人を超えている佐野市と小山市、その２つの市と生活圏が一体となっている足利市と栃木市の合わせて４つの市については県版のまん延防止等重点措置を適用します。

期間は１０月１日から１４日までで、対象の４つの市では飲食店に対して営業時間を午前５時から午後８時まで酒類の提供を午前１１時から午後７時半までとするよう要請します。

感染対策が十分な事業者を県が認証する「とちまる安心認証」を取得している店舗は営業時間を午後９時まで、酒類の提供時間を午後８時までに拡大されます。

４つの市ではこれらの要請に応じた飲食店にこれまでと同様に協力金を支給します。

支給額は中小企業で１日当たり最大で７．５万円、大企業で２０万円です。

さらに飲食店など時短営業の影響で１０月中の売上がおととしか去年と比べて３割以上減った酒卸業者などの事業所に対して事業継続支援金の支給も行います。